Googleがロシアでの新規アカウント作成をブロック
ロシアでGoogleの新規アカウント作成が制限されていると伝えられました。通信会社の分析により、二要素認証を行うためのSMSの送信量が大幅に減少していることも確認されているとのことです。
Google restricts creation of new accounts in Russia, news agencies report | Reuters
https://www.reuters.com/technology/google-restricts-creation-new-accounts-russia-news-agencies-report-2024-09-26/
ロイターによると、ロシアのデジタル省が「Googleがロシアユーザーの新規アカウント作成を制限した」と伝えたとのこと。原因はわかっていません。
通信事業者によると、Googleがロシアユーザーに送信するSMSの量が大幅に減少しているとのこと。
デジタル省は「SMSによる二要素認証が引き続き機能するかどうかは確実ではない。Googleサービスのユーザーに対し、データのバックアップコピーを作成し、二要素認証の代替方法や国内プラットフォームの利用に切り替えることを推奨している」と述べたとのことです。
ロシアがウクライナに侵攻して以来、Googleはロシア政府が違法と見なしたコンテンツを削除しなかったり、ロシアのメディアや公人のYouTubeチャンネルをブロックしたりしていることから、ロシア政府から圧力を受けていると伝えられています。
Googleも、ロシアで有料アプリのダウンロードおよびアップデートをブロックするなど一部規制を加えています。なお、Googleはウクライナ侵攻への制裁であるとは表現しておらず、理由について「コンプライアンス活動の一環」と説明しています。
ロシアでGoogle Playの有料アプリのダウンロード&アップデートが不可能に - GIGAZINE
Googleはこれまでに、ロシアのユーザーへの広告配信を停止し、ロシアのウクライナ戦争を悪用、否定、容認するコンテンツの収益化を一時停止しました。また、国営ニュースを含む1000以上のYouTubeチャンネルと550万以上の動画をブロックしています。2024年8月には、ロシアでアドセンスのアカウントを停止しました。
2024年7月には、ロシア政府が「YouTubeの品質低下は、Googleがロシアのサーバーのキャッシュシステムについてサポートとメンテナンスをやめているため」と非難し、国の法律に対する数多くの違反および国と国民を軽視しているという事実が、YouTubeに対して措置を講じるべき有力な根拠となると指摘しました。
・関連記事
Googleロシア法人はプーチン政権に1億ドル以上を差し押さえられて破産した - GIGAZINE
「ロシアのGoogle」とも呼ばれる巨大IT企業のYandexがロシアの全事業を売却することを計画中 - GIGAZINE
Googleが「ロシアや中国政府が支援するハッカー集団がWinRARのゼロデイ脆弱性を悪用して攻撃を行っている」と指摘 - GIGAZINE
Googleはロシアの広告企業が制裁対象になった後も数カ月にわたりユーザーデータを共有していたことが判明 - GIGAZINE
Googleのロシア法人が銀行口座を押収されて破産 - GIGAZINE
・関連コンテンツ