メモ

Googleのロシア法人が銀行口座を押収されて破産


Googleがロシアに構えていた子会社が、ロシア当局による銀行口座の差し押さえにより破産を申請することを、国際ニュース通信社ロイターが報じました。アメリカの大手IT企業が銀行口座全体の押収を受けるのはこれが初めてになります。

Google's Russian subsidiary to file for bankruptcy after bank account seized | Reuters
https://www.reuters.com/markets/europe/googles-russian-subsidiary-files-bankruptcy-document-2022-05-18/

Google Russia forced to declare bankruptcy after bank account seizure | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/05/googles-russia-subsidiary-is-filing-for-bankruptcy/

2022年5月18日、Googleの広報担当者は「Googleのロシア子会社は当局が銀行口座を押収した後に破産を申請する」という旨を発表しました。スタッフや関連企業に対する支払いは不可能になりますが、Google検索やYouTube視聴などの無料サービスは引き続きロシア国内で機能する予定とのこと。


ロイターは差し押さえの原因として、YouTube上の一部のロシアのメディアへのアクセスを制限したことや、ロシア政府が違法とみなすコンテンツを削除しなかったことで、Googleがロシアで数か月間圧力を受けてきたことを挙げています。2022年4月1日には、認可されたロシアのビジネスマンが所有するテレビチャンネルがYouTubeへのアクセスを回復できなかったことを理由に、Googleから10億ルーブル(約15億円)を押収したことが報じられるなど、ロシア当局からGoogleに対する罰金や警告は繰り返し行われていました。

ロシアがGoogleに年間収益の最大20%を罰金として科すと警告、「違法なYouTube動画を削除しなかった」として - GIGAZINE


また、3月3日にはロシア政府が戦争に関する広告の検閲を強化し始めたタイミングでGoogleの主要な収益源である広告プラットフォームが閉鎖され、その後クレジットカード会社の大手がすべてロシアから撤退したこともあり、3月10日にはロシアにおけるGoogle Playの課金システムが停止したことが発表されていました。

Googleがロシアにおける「YouTubeやPlayストアでの課金」を一時停止、ただし理由は制裁ではない - GIGAZINE


Googleは、破産を申請する原因が資金の差し押さえにあるのか、あるいは他の差し押さえないし制限などによるのかは明確に発表していません。なお、Googleを運営するAlphabetの2021年の収益のうち、ロシアは全体の1%を占めていたそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ロシアが「Googleニュース」へのアクセスを禁止、Googleもウクライナ侵攻を容認するYouTube広告を追加ブロック - GIGAZINE

ロシアいわく「Wikipediaが虚偽の情報を掲載している」として500万円超の罰金を科すと警告 - GIGAZINE

ロシアがGoogleに年間収益の最大20%を罰金として科すと警告、「違法なYouTube動画を削除しなかった」として - GIGAZINE

ロシアでApple Payを停止したAppleが1億6000万円の損害賠償を請求される - GIGAZINE

ロシアでGoogle Playの有料アプリのダウンロード&アップデートが不可能に - GIGAZINE

Googleがロシアにおける「YouTubeやPlayストアでの課金」を一時停止、ただし理由は制裁ではない - GIGAZINE

in メモ, Posted by log1e_dh

You can read the machine translated English article here.