Steamが2024年8月25日に初めて同時接続ユーザー数3700万人を突破、原因は「黒神話:悟空」で2024年6月に記録した約3690万人を上回る
ゲーム配信プラットフォームのSteamで、2003年の創設以来初めて同時接続ユーザー数が3700万人を突破したことが明らかになりました。このユーザー数の急激な伸びは中国発のアクションRPG「黒神話:悟空」の絶大な人気が一因とみられています。
Steam surpasses 37 million concurrent users for the first time ever thanks to Black Myth: Wukong | PC Gamer
https://www.pcgamer.com/software/platforms/steam-surpasses-37-million-concurrent-users-for-the-first-time-ever-thanks-to-black-myth-wukong/
Steam reaches 37 million concurrent-player record with help from Black Myth: Wukong | TechSpot
https://www.techspot.com/news/104431-steam-reaches-37-million-concurrent-player-record-help.html
Steamの運営元であるValveでは、Steamチャートなどの公開リソースを使用することで、誰でもSteamで人気のあるゲームやユーザーの同時ログイン数を簡単に確認することが可能です。Valveによると、2024年8月25日23時におけるSteamの同時接続ユーザー数が3725万7908人を記録したとのこと。これはSteamの創設以来最も多い同時接続ユーザー数で、2024年6月30日に記録した3692万8521人をを大きく上回る数値です。なお、2024年6月30日の記録はSteamサマーセール2024(6月28日~7月12日)や、ELDEN RINGの有料DLC「SHADOW OF THE
ERDTREE」が6月20日に配信されたばかりだったことなどが同時接続ユーザー数の増加に寄与したとみられています。
今回のユーザー数の急増には、中国国内などで人気を博している「黒神話:悟空」の発売があるとみられています。Tencentの元従業員らが立ち上げたゲームスタジオ「Game Science」が開発・提供する「黒神話:悟空」は、発売から24時間で約220万人にプレイされ、Steamの「最もプレイされたゲーム」で2位に踊り出ました。
中国Tencentが支援するゲーム「Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)」が発売から数時間でSteam史上2番目に人気のタイトルに - GIGAZINE
その後も人気を拡大する「黒神話:悟空」は発売から83時間で累計販売本数が1000万本に到達。Steamでは同時接続者数が240万人という歴代第2位の記録を達成したことが話題となりました。
「黒神話:悟空」がわずか83時間で1000万本を販売しPS5本体も売り切れ、エルデンリングやホグワーツ・レガシーを超える勢いで既に推定4億5000万ドル以上の収益 - GIGAZINE
海外メディアのPC Gamerは「今回の記録的なユーザー数は、Steamの将来の成長における中国の重要性を明確に示しています。今後中国からさらなる大ヒット作品が登場するにつれて、ますます中国市場の重要性は高まるでしょう」と推測しました。
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