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Intelが財務結果と下半期の見通しの悪さを理由に9月の大型イベントを2025年まで延期すると発表


毎年行われるIntelの目玉イベント「イノベーション」について、2024年実施分を2025年まで延期するとIntelが発表しました。

Intel Innovation
https://www.intel.com/content/www/us/en/events/on-event-series/innovation.html


Amid Layoffs and CPU Controversy, Intel Postpones Innovation Event | PCMag
https://www.pcmag.com/news/amid-layoffs-and-cpu-controversy-intel-postpones-innovation-event

「イノベーション」は2024年9月24日と25日に開催される予定でしたが、2025年まで延期されることが決まりました。


延期の理由として、Intelは「当社の業績と2024年下半期の見通しが以前の予想よりも厳しいものであることを考えると、当社はコスト構造の調整を続け、私たちの業績にどのような結果が得られるかを評価する中で、いくつかの難しい決断を下す必要があります」と語ったそうです。

Intelは今回の発表の前週に2024年第2四半期の決算発表を行っていますが、16億1000万ドル(約2300億円)の赤字を計上したことがわかったため、Intelの株価は1974年以来最悪の下落率を記録しました。

Intelの株価が過去50年間で最大の下落で過去10年来の最安値に、大幅な業績不振を報告したことを受けて26%の急落 - GIGAZINE


上記の結果から、Intelは2025年内に100億ドルのコスト削減を行う計画を立てており、先駆けて1万5000人の人員削減に踏み切っています。

Intelが2024年第2四半期の決算発表、2400億円超の赤字で約1万5000人の人員削減に踏み切る - GIGAZINE


こうしたコスト削減の余波が、「イノベーション」にも及んだものと見られます。

なお、過去の「イノベーション」で発表された主要製品は以下の通りです。

・2021年:第12世代Coreプロセッサ「Alder Lake
・2022年:第13世代Coreプロセッサ「Raptor Lake
・2023年:第14世代Coreプロセッサ「Meteor Lake

2024年には、第15世代となるプロセッサ、コードネーム「Arrow Lake-S」が発表されることが期待されていましたが、Intelによると発売計画そのものには影響を及ぼさないとのこと。また、第13世代と第14世代プロセッサに相次ぐ不具合についてIntelが正式に説明する場にもなり得ましたが、残念ながら実現には至りませんでした。なお、Intelは「引き続き、小規模で、より対象を絞ったイベントやウェビナー、ミートアップを世界中で開催していきます」と述べて、「イノベーション」以外にも供覧の機会を設けると説明しています。

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in Posted by log1p_kr

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