ネットサービス

GitLabが自社の売却を検討中との報道、買収候補に競合企業のDatadogやGoogle親会社のAlphabetなど


オンラインGitリポジトリを提供するGitLabが自社の売却に向けて投資銀行と協議しており、同業他社であるDatadogが買収の関心を示しているとロイターが報じました。

Exclusive: Google-backed software developer GitLab explores sale, sources say | Reuters
https://www.reuters.com/markets/deals/google-backed-software-developer-gitlab-explores-sale-sources-say-2024-07-17/


GitLab Stock: Software Maker Seen Exploring Sale. Datadog Among Suitors? | Investor's Business Daily
https://www.investors.com/news/technology/gitlab-stock-gtlb-software-datadog-sale-report/


Google-Backed Software Maker GitLab Eyes Sale, Reuters Says - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-07-17/google-backed-software-developer-gitlab-eyes-sale-reuters-says

ロイターによれば、GitLabの時価総額は約80億ドル(1兆2500億円)にのぼり、売却の協議を投資銀行と進めているとのこと。ロイターに情報筋が語ったところによると、売却の合意にはまだ数週間かかり、合意自体も確実ではないそうです。

GitLabは「DevOps」と呼ばれるクラウドベースのソフト開発プラットフォームを提供しています。アナリストのジェイソン・アダー氏によれば、DevOps業界では競争が激化する中でサービス統合の傾向があり、クラウドベースのセキュリティシステムを提供するDatadogが買収に興味を示しているそうです。なお、Datadogは事業の幅を拡大し、GitLabと同様にDevOpsの提供にも注力しています。


また、アダー氏は、GitLabを買収する候補としてGoogleの親会社であるAlphabetの名前を挙げています。GitLabはAlphabetから多額の投資を受けており、AlphabetはGitLabの議決権22.2%を保有しているとのこと。買収候補には他にも、GitHubを抱えるMicrosoftやIBM、Atlassianなどが考えられるそうです。


ロイターは、GitLabが自社売却を検討している理由のひとつに、シド・シブランディCEOの健康状態があると指摘しています。GitLabの株式を45.51%保有するシブランディCEOは2024年第2四半期(4~6月)の決算発表において、骨肉腫の治療を受ける予定であることを明らかにしました。シブランディCEOは「完全回復に努めており、職務を継続します」とコメントしていますが、アダー氏は「シブランディCEOの健康状態が不透明であることが、取締役会が売却の可能性に前向きになる要因になる可能性があると考えられます」と述べました。

なお、ロイターはGitLabとDatadog、Alphabetにコメントを要請しましたが、返答はなかったそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
GitLabが公開しているZoom会議の動画が再生回数数万回を突破、まさかの使われ方が判明 - GIGAZINE

GitLabはオープンソースな製品&完全リモートワーク体制でどうやって大きく成長していったのか? - GIGAZINE

GitLabが従業員の7%を解雇へ - GIGAZINE

GitLabの「1年放置された無料アカウントのプロジェクトを削除する計画」がすっぱ抜かれて炎上し即中止へ - GIGAZINE

GitLabがKubernetesをさまざまな課題に直面しながら1年間運用して学んだこと - GIGAZINE

GitLabのポリシー変更は「従業員からの声を抹殺するものだ」と社内から批判の声が挙がる - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.