通知機能改善やフォルダ複数選択機能の追加を含む「Thunderbird 128 Nebula」リリース
Thunderbirdのバージョン128(コードネーム:Nebula)が2024年7月12日にリリースされました。Thunderbird 128には「カードビューの外観変更」「フォルダの複数選択に対応」「Windowsネイティブの通知機能に対応」など数多くの変更が含まれています。
Welcome to Thunderbird 128 "Nebula"
https://blog.thunderbird.net/2024/07/welcome-to-thunderbird-128-nebula/
サンダーバード128号 "ネビュラ "へようこそ
https://blog.thunderbird.net/ja/2024/07/サンダーバード128号-ネビュラ-へようこそ/
◆カードビューの外観変更
Thunderbirdは2023年7月リリースのThunderbird 115から新たなUIを採用しています。Thunderbird 128では、Thunderbird 115の目玉機能だった「カードビュー」の外観が調整されました。具体的には、メールのツリー構造が一目で分かるようになったほか、メールの内容に応じてカードの高さが自動調整されるようになっています。
◆複数フォルダの一括操作が可能に
ThunderbirdではメールやRSSをフォルダ分けして管理可能です。Thunderbird 128では、複数のフォルダを同時に選択できる機能が追加されました。選択操作はエクスプローラーなどと同一で、「Ctrlキーを押しながらクリック」で複数選択可能。また、「Shiftキーを押しながら2つのフォルダをクリック」で範囲選択することもできます。
フォルダを複数選択した後は、右クリックメニューから削除や既読などの操作を一括実行できます。
◆テーマ互換性の改善
UbuntuやLinux MintなどのLinuxディストリビューションでは、デスクトップのテーマとThunderbirdのテーマの互換性が向上し、システムのアクセントカラーがThunderbirdにも適用されるようになります。
◆Windowsネイティブの通知機能に対応
Thunderbirdでは独自の通知ポップアップを描画していましたが、Windows版ThunderbirdではWindowsのネイティブ通知機能を利用するようになりました。
◆アップデート方法
Thunderbirdのバージョン128.0はアプリ内更新機能やパッケージマネージャーを介したアップデートでは提供されておらず、thunderbird.netからインストーラーやパッケージを直接ダウンロードする必要があります。開発チームによると、将来のマイナーリリースではアプリ内更新機能やパッケージマネージャーを介したアップデートも提供される予定とのこと。また、マイナーリリースで同期機能を追加予定であることも明かされています。
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