メモ

自分の作品に不安を感じたときの打開策は「ペーパークラフト」であるというアドバイス


執筆作業をしている時や書き上げた作品を読み返している時などに、自分の作品が不十分だったり不出来だったりしないか不安になってしまうことがあります。ブラジル生まれの詩人であるアナンダ・リマ氏は、そのような不安を解消する方法として「ペーパークラフト」を作成していると、独特の対処方法を語っています。

Ananda Lima on Conquering Pre-Publication Anxiety With Crafting ‹ Literary Hub
https://lithub.com/ananda-lima-on-conquering-pre-publication-anxiety-with-crafting/


執筆作業を終えたら、周りの人や編集者にも読んでもらって校正することで、自分だけだと気付かない問題も発見しながら原稿を整えていくことができます。しかし、それで完成した原稿でも、発表したり提出したりするまでの時間、「これは本当に優れた作品なのだろうか」と不安になってしまうことがあります。リマ氏は、入稿まで終わった作品ですら、出版されるまでの時間でパニックに近い不安を感じることがしばしばあるそうです。

リマ氏によると、作品に対する不安は、「作品が良いものではないかもしれない」「人々はこの本を楽しめるだろうか」という心配ではなく、「作品のためにさらに何かできるのではないか」という具体的な考えが中心にあったとのこと。校正のために印刷した原稿が部屋にあると、それを意識して夜眠ることができないほど不安にかられることもあったとリマ氏は話しています。そこで、リマ氏が出版予定であった作品の「Craft」から思い至った方法が、「ペーパークラフト」です。

リマ氏はまず、原稿の1ページを半分に折り、一部を切り抜いたり貼り付けたりして、クリスマスカードを作りました。ペーパークラフトの画像や動画を検索し、実際に紙で再現してみるために試行錯誤し、そのほかいくつかの飛び出すメッセージカードのようなものを作成しています。


以下の画像は、リマ氏が紹介したペーパークラフトのひとつで、窓のふちにネコが腰掛けているもの。原稿は窓の形に切り抜かれた上で、立体的に見えるように折り曲げられています。


ペーパークラフトを通して得た心理的な変化を、リマ氏は3点に分けて説明しています。まず、このクラフト作業は不器用なリマ氏にとって不得手で不慣れだったため、じっくり集中する必要がありました。リマ氏は作品に対する不安を解消するためにウォーキングなどもしていましたが、他のことを考えやすいウォーキングと違って、集中力がいるクラフト作業によって心配事を忘れられたそうです。

また2点目の変化として、不慣れな作業に必死に取り組んだ結果、決して上手ではないメッセージカードができあがり、「間違いを犯し、少し不格好に見えても構わないと、恐怖や恥ずかしさを手放すプロセスにつながりました」とリマ氏は話しています。

3点目に、原稿のコピーをメッセージカードという形に変えたことで、「私が感じていた愛と感謝の気持ちをすべて込める場所として機能しました」とリマ氏は述べています。執筆した原稿は不完全で理想からほど遠いものかもしれませんが、愛をこめて形作った贈り物であるということを、ペーパークラフトを通じて感じることができたそうです。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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