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AppleのパーソナルAI「Apple Intelligence」はiPhone 15/15 Plusに対応しておらず90%以上のiPhoneユーザーは使えないという指摘


Appleは2024年6月に開催した年次開発者会議「WWDC24」の基調講演で、Apple製デバイス向けのパーソナルAIである「Apple Intelligence」を発表しました。このApple Intelligenceは2023年に発売されたiPhone 15/15 Plusですら利用できず、実際のところほとんどのiPhoneユーザーが使用できないことが指摘されています。

This is why the cheapest iPhone 16 will probably be ready for Apple Intelligence | TechRadar
https://www.techradar.com/phones/iphone/why-the-cheapest-iphone-16-will-probably-be-ready-for-apple-intelligence


Apple Intelligence compatibility list: why you may need to upgrade your iPhone
https://www.theshortcut.com/p/apple-intelligence-compatibility-list

Apple’s new artificial intelligence leaves out more than 90% of current iPhone users | Technology | EL PAÍS English
https://english.elpais.com/technology/2024-06-14/apples-new-artificial-intelligence-leaves-out-more-than-90-of-current-iphone-users.html

Appleが発表したパーソナルAIのApple Intelligenceは、通知の要約や文章の校正、画像の生成、アプリ間のデータ検索および分析といったさまざまなタスクを実行します。

Appleが新たなパーソナルAIの「Apple Intelligence」を発表、OpenAIとの提携でSiriがChatGPTをサポート - GIGAZINE


Apple Intelligenceの基盤はオンデバイス処理にあり、対応端末はA17 ProおよびM1以降を搭載したデバイスとなっています。つまり、同じiPhone 15シリーズであっても、A17 Proを搭載しているiPhone 15 Pro/15 Pro MaxはApple Intelligenceを利用できますが、A16 Bionicを搭載したiPhone 15/15 Plusでは利用できないというわけです。

テクノロジー系メディアのThe Shortcutが公表している「Apple Intelligence互換性リスト」は以下の通り。なお、2024年秋にiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaがリリースされた時点でApple Intelligenceを利用できるのは、アメリカのユーザーのみとなる予定です。

・iPhone 15 Pro
・iPhone 15 Pro Max
・iPhone 16(予想)
・iPhone 16 Plus(予想)
・iPhone 16 Pro(予想)
・iPhone 16 Pro Max(予想)
・iPad Pro(M1以降を搭載したモデル)
・iPad Air M1(M1以降を搭載したモデル)
・MacBook Air M1(M1以降を搭載したモデル)
・MacBook Pro M1(M1以降を搭載したモデル)
・iMac M1(M1以降を搭載したモデル)
・Mac mini M1(M1以降を搭載したモデル)
・Mac Studio M1 Max(M1以降を搭載したモデル)
・Mac Pro M2 Ultra(M2以降を搭載したモデル)

The Shortcutは、「Apple A17 Proチップセットとそれに付随する8GB以上のRAMは、Apple Intelligenceの下限のようです」と述べています。iPhone 16/16 PlusがApple Intelligenceに対応すると予想されるのは、Appleの通常/Plusモデルは前年度のPro/Pro MaxモデルのチップセットとRAMを継承するのが通例だからだとのこと。


テクノロジー系メディアのTechraderも、iPhoneでApple Intelligenceが使用できるかどうかはチップセットだけでなく、RAMも影響しているのではないかと指摘しています。iPhone 15/15 Plusに搭載されているRAMは6GBですが、iPhone 15 Pro/Pro Maxは8GBのRAMを搭載しており、その間には2GBの差があります。なお、Samsung Galaxy S24 UltraやGoogle Pixel 8 Proといった最新のAI対応Androidスマートフォンの多くは12GBのRAMを搭載しています。

Techraderは、「iPhone 15もApple Intelligenceをサポートできるものの、メモリサイズのために最小の生成モデルしかサポートできないのではないかと思います。生成モデルのサイズが小さいということは、非常に限定的で不満足な生成AI体験を意味します」と述べました。


ウェブメディアのEL PAÍSは、推定では全世界に約15億人のアクティブなiPhoneユーザーがいる一方、iPhone 15 Pro/Pro Maxの売上台数は1億台近くだと指摘。つまり、リリース直後にApple Intelligenceを利用できるのは、iPhoneユーザーのうちわずか7%に満たないということになります。また、最初はアメリカのユーザーのみに提供されることから、実際にApple Intelligenceを利用できるユーザーはさらに限定されます。

加えてEL PAISは、Apple Intelligenceによって強化されたSiriが使えるのもiPhoneやiPadなどに限定され、Siriがよく使われているApple Watchやスマートスピーカーで使えない点が残念だと指摘しました。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by log1h_ik

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