ウェブアプリ

IPアドレスを誰がどのくらい保有しているのかを一目で確認できるサイト「Reverse DNS」


Reverse DNSは約43億個存在するIPv4アドレスの逆引き結果を地図のように表示したサイトです。

Reverse DNS From IPv4 Space
https://reversedns.space/


サイトにアクセスするとこんな感じ。ぱっと見ただけでは何がなんだか分かりません。


スクロールすると拡大・縮小することができます。左上部分を拡大するとこんな感じ。一番左上には「0.x.x.x」のように最初が0で始まるIPアドレスの逆引き結果が表示されているわけですが、ユーザーへの割り当ては「1.0.0.0」から始まるため「0.x.x.x」のブロックは真っ暗になっています。


ブロックはやや変則的に並んでおり、「0.x.x.x」のブロックの右隣には「1.x.x.x」のブロック、そこから左下に「2.x.x.x」のブロック、「2.x.x.x」のブロックから右に進むと「3.x.x.x」のブロックが存在しています。番地はこの後右上へ進み、そこから再度「右」「左下」「右」という構造をフラクタル状に繰り返しています。


地図をクリックするとクリックした場所のIPアドレスの逆引き結果が表示されます。例えば「3.21.194.0」の逆引き結果は「ec2-3-21-194-0.us-east-2.compute.amazonaws.com」となっており、Amazonが所有するIPであることが分かります。


同じ事業者が所有するIPには同じ色が割り振られています。例えばAmazonの所有するIPアドレスは薄い紫色で表示されており、これまで購入を重ねてきたことで飛び地のようにさまざまな場所を所有していることが分かります。


一方、同じくIT大手のGoogleは主に「34.x.x.x」付近の一角しか所有していません。


IPv4のアドレスが当初クラス単位で割り当てられていた名残で、左上のクラスAだった場所は比較的面積の大きい「土地」が目立ち、右下のクラスCだった場所は狭小な土地が集まっています。


また、「10.x.x.x」は一区画全体がプライベートIPアドレスとして割り当てられているため大きな黒い四角形が出現しています。


一方、家庭用ルーターなどで割り当てられることの多い「192.168.x.x」というプライベートアドレスの「土地」は下図の通り。右上の一区画と比べると非常に小さい範囲であることが一目で分かります。


「日本の企業は無いのかな……」と探してみると、ソフトバンクがかなり大きな面積を確保しているのを発見。ソフトバンクのほか、ComcastやSpectrumといったプロバイダ事業を早期に始めていた企業は大きな割り当てを保有しているようです。


なお、どのようにReverse DNSを作成したのかについて作者が解説スライドを公開しています。今回の地図はDNSの逆引き結果を取得するところから始まりました。


全てのIPアドレスを調査したところ、最も逆引きDNSに登録されていたドメインは「net」で、「com」が続いています。netやcomより1桁少ないながらも「jp」が3位になっていました。


また、ドメイン単位ではAmazonの保有する「amazonaws.com」がトップで、5667万IPを保有しているとのこと。こちらのランキングではアメリカ合衆国のプロバイダであるcomcastやソフトバンクのbbtecが続いています。


なお、作者はソースコードも公開しているので気になる人は確認してみてください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
枯渇が叫ばれるIPv4アドレスが突如1億7500万個も出現、一体何が起こったのか? - GIGAZINE

Amazonが保有しているIPアドレスだけで2500億円以上の資産価値がある - GIGAZINE

Amazonが2019年に購入した400万件のIPアドレスの価格が財務報告書公開により判明 - GIGAZINE

希少価値が上昇し続けるIPv4アドレスの値上げを大手ホスティング会社が発表 - GIGAZINE

約50億円相当のIPv4アドレスがアフリカから横流しされているという報告 - GIGAZINE

インターネット企業のCEOが不正にIPアドレスを取得していたことを認める - GIGAZINE

インターネット全体を1ページで見ることができるサイト - GIGAZINE

in ネットサービス,   ウェブアプリ, Posted by log1d_ts

You can read the machine translated English article here.