可変絞りシステム採用の変態カメラを搭載した「Xiaomi 14 Ultra」や機能やOSが異なる3つのスマートウォッチ&フィットネストラッカーなどをXiaomiが発表
2024年2月26日からスペインのバルセロナで開催されているモバイル関連見本市「MWC」の中で、中国のXiaomiが複数の新製品を発表しました。
The Xiaomi 14 and 14 Ultra will be available globally - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/25/24081932/xiaomi-14-ultra-global-europe-launch
Everything Xiaomi Announced at MWC 2024 - Tech Advisor
https://www.techadvisor.com/article/2246277/everything-xiaomi-announced-at-mwc-2024.html
Xiaomi 14 Series Arrives as Brand’s Latest Flagship Phones | AndroidGuys
https://androidguys.com/news/xiaomi-14-series-arrives-as-brands-latest-flagship-phones/
The Xiaomi 14 launches globally as the 14 Ultra makes its debut worldwide | Android Central
https://www.androidcentral.com/phones/xiaomi-14-launch-and-14-ultra
◆Xiaomi 14シリーズ
MWCでXiaomiが開催した基調講演の中で、中国ではすでに販売されているXiaomi 14とXiaomi 14 Ultraが、アメリカを除く全世界で販売されることがアナウンスされました。販売価格はXiaomi 14が999ユーロ(約16万3000円)からで、Xiaomi 14 Ultraは1499ユーロ(約24万4000円)からです。
Xiaomi 14は6.36インチのLTPO(低温多結晶酸化物)パネルを備えたモデルで、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hz、解像度は1440pです。これに対して、Xiaomi 14 Ultraは6.73インチのLTPOパネルを搭載しており、リフレッシュレートは同じく120Hzに対応。なお、Xiaomi 14とXiaomi 14 UltraはどちらもSoCにQualcommのSnapdragon 8 Gen 3を採用していますが、Xiaomi 14のメモリ(RAM)が8~16GBであるのに対して、Xiaomi 14 UltraのRAMは12~16GBです。
Xiaomi 14 Ultraのメインカメラはクアッドカメラシステムとなっており、ひとつはソニーのLYT-900センサーを採用しています。ほとんどのスマートフォンのカメラが固定絞りを採用していますが、Xiaomi 14 Ultraのメインカメラはf値1.63~4.0の可変絞りシステムを採用しています。ただし、MWCの会場に用意されたデモンストレーションを体験した海外メディアのThe Vergeは、「実際に絞りが開放されたり絞られたりする様子は確認できるものの、使用例は非常に限られている」と指摘しています。
この他、Xiaomi 14 Ultraは2つの望遠レンズを備えており、ひとつは3.2倍、もうひとつは5倍の光学ズームに対応しており、どちらのレンズも手ぶれ補正機能にも対応しています。これら3つに超広角カメラを加えた4つのカメラで、クアッドカメラが構成されているわけです。なお、Xiaomi 14 UltraはLog撮影にも対応しており、10bitのHDR撮影も可能となっています。
他にも、Xiaomi 14 Ultraには専用のカメラキットもあり、1500mAhの外部バッテリーとしても機能するグリップを装着することで、よりカメラライクに取り回すことが可能。
なお、背面のカメラモジュールの中央にはライカブランドのロゴが配されており、本体デザインはiPhone 14シリーズやGalaxy S24シリーズと同じフラットエッジデザインを採用しています。
◆Xiaomi Pad 6S Pro 12.4
12.4インチ、144Hzのリフレッシュレート、解像度3048×2032ピクセルのディスプレイを備えたタブレットがXiaomi Pad 6S Pro 12.4です。アスペクト比が3:2なので、映像コンテンツの視聴に最適なタブレットとなっています。
SoCはSnapdragon 8 Gen 2で、RAMは8GBもしくは12GB、ROMは256GBです。専用のスタイラスペンとタッチパッドキーボードがオプション販売されており、これらを利用することで、Xiaomi Pad 6S Pro 12.4でメモを取ったりノートPCのように扱ったりすることが可能となります。バッテリー容量は10000mAhで、120Wでの高速充電にも対応しています。
販売価格は599ポンド(約11万4000円)からです。
◆Xiaomi Watch 2
Xiaomi Watch 2はGoogleの開発するスマートウォッチ向けOSである「Wear OS」を採用した次世代のスマートウォッチ。32GB相当のROMを搭載しているため、GoogleマップやSpotify、WhatsAppなどの人気アプリをインストールするのに十分な容量が確保されています。
SoCにはSnapdragon W5+Gen 1を採用しており、「通常の使用法」で最大65時間動作可能。バッテリー容量は495mAhです。ディスプレイサイズは1.43インチで、本体重量は37g。スキーやその他のウィンタースポーツにも対応可能なアクティビティトラッカー機能もサポートしています。また、12チャンネルの心拍数モニタリングモジュール、睡眠中の血中酸素濃度と呼吸数を測定する機能なども搭載しています。
販売価格は169.99ポンド(約3万2000円)からです。
◆Xiaomi Watch S3
Xiaomi Watch 2よりも安価なモデルがXiaomi Watch S3で、Wear OSの代わりにXiaomi独自のHyperOSを採用しています。ハンドジェスチャーがサポートされており、「手首をひねって着信を拒否する」などが可能です。
ベゼルとストラップ部分は交換可能となっており、いつでも好みの外観に変更可能。なお、バッテリー持続時間は「1回の充電で最大15日間」となっており、Xiaomi Watch 2と比べると非常にバッテリー寿命が長い点が特徴となっています。
販売価格は129.99ポンド(約2万5000円)です。
◆Xiaomi Smart Band 8 Pro
本格的なスマートウォッチではなくフィットネストラッカーで十分という人向けのデバイスがXiaomi Smart Band 8 Proです。厚み9.99mm、重量22.5gと超薄型軽量でありながら、ディスプレイサイズは1.74インチと比較的大きめになっています。
150以上のスポーツをトラッキング可能で、専用のスマートランニング機能を備えているため着用者がトレーニング中に特定のペースを守れるよう通知することも可能。他にも、トレーニング前後に使えるストレッチをアニメーションで表示することもできます。
Xiaomi Smart Band 8 Proは4チャンネルの心拍数モニタリングモジュールと、通常の使用で最大14日間の使用が可能な298mAhバッテリーが搭載されており、防水にも対応しています。
販売価格は59.99ポンド(約1万1000円)です。
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