乗り物

中国のスマホ・家電メーカーのXiaomiが初のEV「Speed Ultra 7(SU7)」を発表


スマートフォンや電化製品のメーカーとして知られる中国のXiaomi(小米:シャオミ)が、会社として初となるEV「Speed Ultra 7(SU7)」を発表しました。

Chinese smartphone company says it wants to build a Porsche challenger | Ars Technica
https://arstechnica.com/cars/2023/12/chinese-smartphone-company-says-it-wants-to-build-a-porsche-challenger/

Xiaomi's first EV revealed in China, to be called Xiaomi SU7
https://carnewschina.com/2023/11/15/xiaomis-first-ev-revealed-in-china-to-be-called-xiaomi-su7/

Xiaomi Unveils First EV, SU7, With Ambition to Be China’s Porsche or Tesla - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2023-12-28/xiaomi-launches-first-su7-ev-with-ambition-to-be-china-s-porsche-or-tesla

Xiaomi’s first EV is the freshest take on a ‘smartphone on wheels’ | TechCrunch
https://techcrunch.com/2023/12/28/xiaomi-su7-ev-smartphone-software/

発表イベントは2023年12月29日、北京国家会議センターで開催されました。その様子はYouTubeで公開されています。

Xiaomi EV Technology Launch - YouTube


イベントに登壇したXioamiの雷軍(Lei Jun)CEO。


3時間超のイベントは、まるごとEVの発表会です。


Xiaomi(小米)の自動車メーカー部門なので「小米汽車」。


デザイナーはBMWでチーフデザイナーを務めたこともあるクリス・バングル氏。


イベントの終盤には会場に「Speed Ultra 7」の実車が登場しました。


雷CEOはイベントの中で「車を作りたいだけなら、300人から400人の人員とだいたい10億元(約200億円)、あとはベンチマークになる車を見つけて、リバースエンジニアリングするだけで実現します。ただ、いい車を作るのはとても難しいです」と言及。


その上で作ったのが高級EV「Speed Ultra 7」ということで、雷CEOは「私たちの目標は、ポルシェやテスラに匹敵する夢の車を作ることです。私たちはSU7を、性能ではポルシェのタイカン・ターボ、技術的特徴ではテスラのモデルSに匹敵させるつもりです」と述べ、今後20年以内にXiaomiをトップ5の自動車メーカーに育て上げたいという夢を明らかにしました。


ちなみに、XiaomiがEV市場に参入することを発表したのは2021年3月のことで、雷CEOはEVプロジェクトに100億元(約2040億円)を投資することを明らかにしました。2023年8月には「XiaomiEV.com」というドメインが取得されています。

中国ではすべての自動車は市場投入前に規制当局の承認が必要となるため、SU7の情報は今回の発表イベントに先駆けて販売認可を申請した2023年11月時点で工業情報化部(MIIT)から公表されていました。


SU7をリアから眺めたところ。


車両寸法は全長4997mm×全幅1963mm×全高1455mm、ホイールベース3000mmの5人乗りセダンです。


ホイール直径は19インチ・20インチ、タイヤスペックは245/45R19と245/40R20。


さらにフロントガラスの裏側にLiDARセンサーを内蔵するオプションも用意されています。制御システムはXiaomiが独自に開発したHyperOSを搭載しています。


SU7、SU7 Pro、SU7 Maxの3モデルがあり、上位モデルにはアクティブリアウィングが搭載されているとのこと。


電動モーターは中国企業の聯合汽車電子有限公司(United Automotive Electronic)製のTZ220XS000で、シングルモーター構成かデュアルモーター構成かでバッテリー容量が変わるとのこと。雷CEOによると、モーターは毎分2万1000回転が可能で、SU7は時速0kmから時速100kmまで約2.78秒で加速できるそうです。

なお、販売価格は発表イベントでも明らかになりませんでしたが、経済紙・Bloombergはポルシェのタイカン・ターボやテスラのモデルSと比べるとはるかに安価な20万元(約410万円)から30万元(約610万円)と予想しています。

SU7の製造はXiaomiではなく北京汽車工業控股有限公司(BAIC)による受託生産で、2024年2月から納車開始の予定です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
中国のスマートフォン市場はHuaweiとXiaomiが牽引して回復基調 - GIGAZINE

Xiaomiが完全ワイヤレスのARグラス「Xiaomi Wireless AR Glass」を発表、ジェスチャー操作&スマホとNFCでタップするだけでペアリング - GIGAZINE

Xiaomiが1体1200万円以上の人型作業ロボット「CyberOne」を発表 - GIGAZINE

XiaomiがSpotに激似な4つ足ペットロボット「CyberDog」や新型スマホ「Xiaomi MIX 4」を発表 - GIGAZINE

世界のスマホ市場シェアでXiaomiがついに1位の座を獲得 - GIGAZINE

Xiaomiとアメリカ政府が和解、ブラックリストからXiaomiが除外される - GIGAZINE

中国のスマホメーカーXiaomiなどが「インドで中国のプロパガンダを広めるニュースサイト」への資金提供を支援したと警察が主張 - GIGAZINE

in 乗り物,   動画, Posted by logc_nt

You can read the machine translated English article Chinese smartphone and home appliance ma….