EdgeがChromeのタブ内容やデータを盗み取るバグの修正が完了したとMicrosoftが報告
2024年1月から発生していた、Microsoft Edgeを起動したときに直前まで使っていたGoogle Chromeのタブ内容がコピーされてしまうバグの修正を行ったとMicrosoftが報告しています。
Microsoft Edge release notes for Stable Channel | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/en-us/deployedge/microsoft-edge-relnote-stable-channel#version-12102277128-february-15-2024
Microsoft fixes Edge browser bug that was stealing Chrome tabs and data - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/16/24074712/microsoft-edge-automatic-chrome-import-data-bug-fix
このバグは2024年1月から確認されていたもの。
EdgeがChromeで開いたタブを盗み取る謎現象が発生しているとの報告 - GIGAZINE
Microsoftによると、「ユーザーの同意を得て、他のブラウザからのデータインポートを行う機能の状態が複数のデバイス間で共有されず、正しく動作しなかった可能性がある」とのこと。
修正以前から問題に気づいていたThe Vergeのトム・ウォーレン氏は、なぜこのような現象が起きたのか説明を求めたもののコメントを拒否され、サイレント修正が行われたと指摘。
その上で、ウォーレン氏は過去の事例として、Edgeを許可なくデスクトップやタスクバーに固定するアップデートや、Chromeをダウンロードをしようとすると引き留めのダイアログが表示される施策があったことを挙げ、Microsoftは、ブラウザのPRのためにスパイウェアのような戦術を採ってきた歴史があるため、今回の件についてコメントを出さないのだと述べました。
ちなみに、ウォーレン氏の指摘する「Chromeの利用をやめさせようとする施策」は1回だけのことではなく、複数年にわたり何度も行われています。
Edgeに「Chromeのダウンロードを中止するように必死で促す新機能」が追加、実際の画面はこんな感じ - GIGAZINE
MicrosoftのEdgeを使用してChromeをダウンロードすると中止するように促す警告が何回も表示される - GIGAZINE
EdgeでChromeをダウンロードするユーザーに「なんで?」と尋ねるポップアップが表示される - GIGAZINE
なお、欧州経済領域(EEA)圏内ではデジタル市場法によってMicrosoft Edgeをアンインストールすることや、Windows SearchのインターフェイスをGoogleなどの検索プロバイダーが独自のカスタムウェブ検索で拡張することができるようになります。
ただし、デジタル市場法の規制が適用されるのは「Windows」であって、「Edge」「Bing」「Microsoft Advertising」はルールが免除されるとのことで、Edgeを使いたくないユーザーにとって邪魔な施策は今後も残っていくことになりそうです。
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