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Apple Vision Proを返品するユーザーが急増、頭痛や目の疲れなどApple Vision Proに潜む問題が明らかに


Apple初の空間コンピューターである「Apple Vision Pro」は、世界に先駆けてアメリカで2024年2月2日に発売されました。発売と同時にSNS上でApple Vision Proユーザーが話題になりましたが、さっそく同デバイスを返品するユーザーが複数登場しています。

Apple fans are starting to return their Vision Pros - The Verge
https://www.theverge.com/2024/2/14/24072792/apple-vision-pro-early-adopters-returns


Apple Vision Proの販売価格は3499ドル(約52万6000円)と非常に高額です。そんなApple Vision Proを返品するユーザーが、急増していると海外メディアのThe Vergeが報告しています。Apple Vision Proを返品するユーザーの数が増えているのは、Appleが購入後14日間以内であればどの製品でも返品することを認めているため。Apple Vision Proを発売日に購入したユーザーの一部が、同端末を返品しているというわけです。

ThreadsユーザーのSam Henri Goldさんは「さよならApple Vision Pro。空間コンピューティングの時代はまだ到来していないようです」と記し、Apple Vision Proを返品したことを明かしています。

投稿者: @samhenrigold
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コンテンツクリエイターのAdam Preiserさんは、「今週Apple Vision Proを購入しましたが、残念ながら返品しなければいけません。ひどい頭痛と乗り物酔いを引き起こしましたが、これはApple Vision Proのせいではないと思います。私は生まれつき斜視で、2歳の時に『美容的に』矯正するための手術を受けました。おそらくこれによりApple Vision Proを装着すると感覚が過負荷になり、動画を見るといった単純なことにすら集中できなくなります。もしかして未来は私に向いていないのでしょうか?」と投稿。


The VergeのプロダクトマネージャーであるParker Ortolaniさんが「なんとも残念な一日でした。信じられないかもしれませんがApple Vision Proを返品しました。着け心地が悪く目に負担がかかります。Apple Vision Proは明らかに未来であり、魔法のように機能します。しかし、物理的なトレードオフは現時点では私にとって価値がありません。これらの快適さの問題が解決されると仮定して、私は次のモデルまで待ちます」と投稿したところ、Ben Schmankeさんは「全く持って同じ意見です。重量と不快感が返品の主な理由です」と賛同しています。なお、OrtolaniさんはApple Vision Proを装着していたところ右目に大きな血痕ができたと訴えており、別ユーザーも同じように目の痛みを訴えています。ただし、ドライアイや目の充血を訴えるのはApple Vision Proユーザーだけではなく、VRヘッドセットユーザー共通の悩みの種のようです。


テクノロジーインフルエンサーのRjeyさんは、「Apple Vision Proを返品するのが待ちきれません。おそらくこれは私が今まで試してきた中で最も衝撃的なテクノロジーです。ただし、10分使用すると耐えきれない頭痛にさいなまれます」「記録のために書いておきますが、私は過去に他のVRヘッドセットを使用してきましたが、いかなる種類の頭痛も体験することはありませんでした」と記しています。


The Vergeは「人間の身体はそれぞれ異なるため、ウェアラブルデバイスの快適さが犠牲になることは仕方のないことである」「Apple Vision Proの場合はハードウェア面だけでなく、価格が非常に高価である点が返品数を高めている」と指摘。

TorreのCEOであるAlexander Torrenegraさんは、「Apple Vision Proを箱から出して使用してから2時間後、もう一度箱に詰めて返品することにしました。とてもクールですが、私にとっては、頻繁に使用するものは何もありませんでした」と返品理由を記しています。


あるRedditユーザーは、Apple Vision Proの返品理由を「生産性を高めるために使用するわけではない場合、エンターテイメントとして気に入っていない場合、プレイするゲームが十分にないと思う場合、Apple Vision Proを使い続けることを正当化することはできません」と説明しています。

エンジニアのGui Bibeauさんは、「私はApple Vision Proを返品する予定です。コーディング体験では特に、フォーカスしたテキストが明瞭化される瞬間が、プログラミング中に頭痛を引き起こすなど、私を納得させることはできませんでした」と記しました。


The VergeのライターであるVictoria Songさんが「Apple Vision Proを返品した人の意見が知りたいです」と投稿したところ、Googleでシニアマネージャーを務めるカーター・ギブソン氏さんは、「タイピングは悪夢です。キーボードをワイヤレスで接続できないのはなぜでしょうか。モニターをあまり見ることができません。ある程度機能しますが、長時間は使用できませんでした。スマートフォンを見ることもできません。スマートフォンやメールを簡単に読めると言う人は超人か噓つきです。私だけかもしれませんが、ウインドウをいじるのは非常に面倒です。快適さに加えて目の疲労があります」「ファイル管理に関してはウインドウ間でのマルチタスクが難しく、いくつかのファイルタイプがサポートされていないという問題もあります。また、『Apple Vision Proでスライドを作成する方が、マウスとキーボードを使用して作成するよりも効率的』という主張の意味が解りません」と反応しています。

投稿者: @prcgibson
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in ハードウェア, Posted by logu_ii

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