Vision Proでは「YouTube」や「Netflix」などの人気のアプリはほとんど使えないとの調査結果
by Budiey
2024年2月2日の発売が決まり、にわかに注目が高まっているAppleのARヘッドセット「Vision Pro」では、YouTubeやNetflix、Spotify、Instagramなどの人気アプリが使えず、使用可能なものも互換モードのみの対応でネイティブサポートはないことが報じられました。
A Survey of Popular Apps Currently Compatible With Apple Vision Pro - MacStories
https://www.macstories.net/news/a-survey-of-popular-apps-currently-compatible-with-apple-vision-pro/
Netflix’s app won’t work on the Vision Pro - The Verge
https://www.theverge.com/2024/1/17/24042179/netflix-apple-vision-pro-app
Apple製品に特化したニュースサイト・MacStoriesによると、iPhoneとiPad向けアプリはVision Proのアプリとしての互換性を持っており、デフォルトで使用可能だとのこと。つまり、Vision ProのOSであるvisionOSでは原則としてiPhoneおよびiPadアプリが使用可能であるため、アプリの開発者が積極的にオプトアウトしない限り、Vision Proの発売と同時にApp Storeの一般的なアプリが使えるはずだということになります。
iPhoneおよびiPad向けアプリはデフォルトでApple Vision Pro向けApp Storeでも入手可能に - GIGAZINE
今回MacStoriesは、App StoreのAPIを利用してApp Storeの人気アプリの開発者がvisionOSでの配信をオプトアウトしているかどうかを調査しました。その結果、46の人気アプリのうち互換モードで使えるものは3分の1ほどで、その中にネイティブアプリとして利用可能なものはひとつもないことがわかりました。
この結果はあくまでVision Proがリリースされる前の時点でのものであるため、MacStoriesは「将来的にはオプトアウトされたアプリが利用可能になる可能性があります」としています。
例えば、Appleは報道関係者向けにDisney+のデモを行いましたが、App Storeではオプトアウトされているとのこと。これは、ディズニーがアプリをVision Proでリリースするのを見送っているわけではなく、今後のアップデートで対応する予定の可能性が高いことを意味しています。
一方で、Vision Pro向けのアプリがリリースされないことがほぼ確定しているサービスもあります。具体的には、NetflixやYouTubeがVision Pro用アプリの投入を見送ることを表明しているほか、SpotifyもvisionOS用アプリのリリース予定はないことが関係者の話として伝えられています。
アプリが対応していなくても、Vision ProユーザーはブラウザからYouTubeやNetflixのコンテンツを楽しむことが可能ですが、画質や没入感が制限される可能性があります。
調査結果について、MacStoriesは「Appleが提供するビルトインネイティブアプリと、互換モードで動作するアプリがあれば多くのことができると言っても過言ではないと思います。ですが、それ以外の有名アプリは、互換モードで動作するものもありますが、Appleから正式に発表されているものを除けばネイティブで動作するものはほとんどありません。これは少し残念ですが、Vision Proが新しいプラットフォームであり、最初のうちはユーザーも少ないだろうということを考えれば、多くの企業が様子見をするのも理解できます」とコメントしました。
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