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Androidからメッセージを送ってもiMessageで青い吹き出しになる「Beeper Mini」登場


本来Androidでは使えないはずの「iMessage」をAndroidでも使えるようになるメッセージングアプリ「Beeper Mini」が登場しました。利用するにあたってApple IDも不要で、送信するメッセージはエンドツーエンドで暗号化されているので中身をBeeperに読み取られることもありません。

How Beeper Mini Works - Beeper Blog
https://blog.beeper.com/p/how-beeper-mini-works


Beeper Mini brings iMessage to Android - The Verge
https://www.theverge.com/2023/12/5/23987817/beeper-mini-imessage-android-reverse-engineer

Appleの純正メッセージアプリ「iMessage」は動画や写真が送信でき、既読かどうかもわかります。しかし、これはiMessage同士のやりとりの場合で、Android端末とやりとりをするときはSMS・MMS扱いになるため、ファイル送信や既読確認はできません。


こうした状況はAppleが2024年からRCSをサポートすることで解消されることになります。

Appleが2024年からRCSを採用すると発表、iPhoneとAndroid間でテキストメッセージでの既読通知や高解像度の写真・動画の送受信などが可能に - GIGAZINE


しかし、iMessage同士のやりとりが青い吹き出しで表示されるのに対して、SMS・MMSは可読性の低い緑色の吹き出しで表示されており、RCS採用後も解消されないという見方が出ています。

AppleはRCSに対応するがAndroidからのメッセージを読みにくい緑色の吹き出しのままにする可能性大 - GIGAZINE


なんとかしてAndroidでiMessageを使おうとする試みはすでに存在し、個性的なデザインのスマートフォン「Phone (1)」を作ったNothingがiMessage対応のチャットアプリ「Nothing Chats」をリリースしたことがありますが、セキュリティ上の問題のためGoogle Playから削除されています。

Androidでも青い吹き出しでiMessage機能が使える「Nothing Chats」がGoogle Playから削除される - GIGAZINE


これまでiMessageを使おうとする試みは、クラウドでホストされたMacサーバーを介してメッセージをリレーする形だったのに対し、「Beeper Mini」はAppleのサーバーに直接接続しているとのこと。

Beeperのエリック・ミギコフスキーCEOによると、iPhoneをジェイルブレイクしてOSの深いところまで徹底的に調査し、どのように機能するかを確認した上で、iMessageの安全なサードパーティー実装を実現したそうです。

メッセージはエンドツーエンドで暗号化されているため、BeeperもAppleも中身を見ることはできません。

セキュリティを懸念するユーザーのために、Beeper MiniのiMessage部分のコードは他の人もレビュー可能なオープンソースにする予定。ミギコフスキーCEOによれば、Beeper MiniにはAppleによるコードはまったく使用されていないそうです。

Beeper Mini: Chat With iPhones - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.beeper.ima

ニュースサイトのThe Vergeは「AppleはiMessageを徹底的に保護しており、次々と出てくるサードパーティー製のiMessageソリューションを無視するとは考えにくい」と述べています。なお、AppleはThe Vergeによるサードパーティー製iMessageアプリに関するコメント要請に応じなかったとのことです。

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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