SpaceXの宇宙船「スターシップ」の2回目の飛行試験の許可が下りる、2023年11月17日(金)に打ち上げ予定
イーロン・マスク氏率いる航空宇宙企業のSpaceXが日本時間2023年11月17日(金)22時に宇宙船「スターシップ」の2回目の飛行試験を行うと発表しました。
- SpaceX - Launches
https://www.spacex.com/launches/mission/?missionId=starship-flight-2
SpaceX’s second Starship and Super Heavy flight test cleared for launch - The Verge
https://www.theverge.com/2023/11/15/23873201/spacex-starship-faa-approval-super-heavy-launch-test-date
SpaceX Starship Super Heavy Project at the Boca Chica Launch Site | Federal Aviation Administration
https://www.faa.gov/space/stakeholder_engagement/spacex_starship
Current Operations Plan Advisory
https://www.fly.faa.gov/adv/adv_spt.jsp
スターシップの1回目の試験飛行は2023年4月20日に行われましたが、ブースターの切り離しに失敗し上空で指令破壊されました。
SpaceXの宇宙船「スターシップ」が飛行試験中に空中で爆発するも見物客からは歓声、メディアは「成功」と報道 - GIGAZINE
SpaceXは9月の報告書において、1回目の試験飛行の失敗原因をスーパーヘビーブースターの後端で推進剤が漏れたことによるものと報告しています。漏れた推進剤が火災を起こしたことでブースターエンジンとフライトコンピューターの通信が切断され、制御不能になってしまったとのこと。2回目の試験飛行では推進剤の漏れ自体の軽減を行ったのに加えて、既存の消火システムを大幅に拡張したと述べられています。
また、第1回の試験飛行時に発射台の基礎が破壊されて周囲に被害をもたらした問題への対策として、基礎への大幅な補強と火炎偏向器の追加を行いました。
そのほか、スターシップの第2エンジンを利用してスターシップとブースターを遠ざける「ホットステージ分離システム」を搭載したり、超重量ラプターエンジン用に新しい電子推力ベクトル制御(TVC)システムを開発して油圧制御を電子制御に切り替えたりするなどの改良を施したとのこと。
SpaceXは2023年9月に第2回の試験飛行の許可をアメリカ連邦航空局(FAA)に申請しており、現地時間2023年11月15日に発射の許可が下りました。
The FAA has given license authorization for the second launch of the @SpaceX Starship Super Heavy vehicle. The FAA determined SpaceX met all safety, environmental, policy and financial responsibility requirements.https://t.co/gmSbhHGohv
— The FAA ✈ (@FAANews) 2023年11月15日
発射の許可が下りたことを受けてSpaceXは現地時間2023年11月17日午前7時(日本時間で同日22時)に第2回の試験飛行を行うと発表しました。
Targeting Friday, November 17 for Starship’s second flight test. A two-hour launch window opens at 7:00 a.m. CT → https://t.co/bJFjLCiTbK pic.twitter.com/4t3AfRke8h
— SpaceX (@SpaceX) 2023年11月15日
フライトの計画は下図の通り。計画通り進めば打ち上げ後90分間飛行し、太平洋に着水する予定となっています。
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