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Photoshop起動時に「この表情ファイルは不良か、破損しています」という謎のポップアップが出続けたのでAdobe公式に問い合わせてみた


画像の編集や加工をハイレベルに行えるAdobe Photoshopは、2023年9月にデスクトップ版のバージョン25.0となる「Photoshop 2024」がリリースされています。AIによる生成ツールやさまざまな機能強化など大きなアップデートとなっていましたが、ちょうどPhotoshop 2024に切り替わったあたりから、編集部員のPCでPhotoshopを起動すると謎のポップアップが出るようになりました。ヘルプを検索しても謎のままだったため、Adobe公式に対処策を問い合わせてみました。

機能概要 | Photoshop デスクトップ版(2024年リリース)
https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/using/whats-new-cn/2024-releases.html

2023年9月~10月ごろから、Photoshopを起動しようとすると、以下の画像のような「この表情ファイルは不良か、破損しています」というポップアップが表示されました。「OK」をクリックすれば問題なく起動して、特に違和感はなく使用できるのですが、ポップアップによって起動がストップしてしまうのが面倒なところ。


ポップアップメッセージの内容でGoogle検索してみたところ、Adobe公式のヘルプや個人ブログが上位に表示されましたが、「破損ファイルの復元方法」や「ファイルを開く際に破損してしまう場合の対処法」という感じで、メッセージそのものはヒットしませんでした。


そこで、今度はアドビヘルプセンターで直接「表情ファイル」と検索してみて、原因を突き止めてみます。


しかし、ここでも「表情」と「ファイル」というそれぞれのワードはヒットしたものの、「表情ファイル」に関するヘルプページはヒットしませんでした。


問題と解決方法を確かめるため、Adobeのサポートに直接問い合わせてみます。ヘルプページの右下にあるフキダシアイコンをクリック。


Adobeバーチャルアシスタントが開くので、発生しているトラブルの内容を入力。


「はい」をクリック


「担当者とチャットする」を選択すると、Adobeの担当者に直接質問することができます。


担当者の案内によると、Adobeの設定ファイル内にエラーが生じている時のポップアップであり、編集や書き込み時に正しく生成や保存されなかったことが原因とのこと。中途半端に保存されたファイルを削除することで直るそうです。そこで、エクスプローラーを開いて「ユーザー」から自分のユーザー名のフォルダにアクセス。「表示」タブから「ファイル名拡張子」および「隠しファイル」にチェックを入れると、「AppData」フォルダが出現するので、フォルダを開きます。なお、ここで使用しているのはWindows10のエクスプローラーです。


「Roaming」フォルダをクリック。


「Adobe」フォルダを開きます。


今回トラブルが発生したのはPhotoshop 2024のため、「Adobe Photoshop 2024」のフォルダを選択。


「Adobe Photoshop 2024 Settings」を開きます。


以下のようなフォルダの場所に移動できたら、フォルダ内に「FaceExpressionPresets.psp」というファイルを発見。これがポップアップのメッセージにあった「表情ファイル」の様子。Adobeの担当者によると、「これは、削除することによってデータや設定が消える、というようなことはございませんのでご安心ください」とのことでしたので、FaceExpressionPresets.pspを削除。すると、以降はPhotoshop 2024を起動してもポップアップが表示されて起動プロセスが止まることなく、スムーズに作業に入ることができました。

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in 取材,   ソフトウェア, Posted by log1e_dh

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