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X(旧Twitter)がニューヨーク・タイムズのアカウントから突然「認証済み」バッジを削除したことが明らかに


X(旧Twitter)では、一部の企業アカウントに対して、金色の認証済みバッジ(チェックマーク)を付与しています。しかしXが、アメリカの新聞社ニューヨーク・タイムズが保有するアカウントから認証済みバッジを2023年10月17日に削除したことが報告されています。

Elon Musk’s X removes New York Times verification in new sign of conflict - The Washington Post
https://www.washingtonpost.com/technology/2023/10/19/x-twitter-nyt-dispute-musk/


Silicon Valley Ditches News, Shaking an Unstable Industry - The New York Times
https://www.nytimes.com/2023/10/19/technology/news-social-media-traffic.html

As Google pushes deeper into AI, publishers see fresh challenges | Reuters
https://www.reuters.com/technology/google-pushes-deeper-into-ai-publishers-see-fresh-challenges-2023-10-19/

Xでは、一部の企業アカウントに対して、Xが公式に認証した組織アカウントであることを示す金色の認証済みバッジを付与しています。


ニューヨーク・タイムズも同様に金色の認証済みバッジが付与されており、本物のアカウントとなりすましアカウントとを見極めるための一つの手段になっていました。しかし、Xは2023年10月17日に突如ニューヨーク・タイムズの認証済みバッジを削除。ニューヨーク・タイムズの広報担当者は「金色の認証済みバッジの削除について、Xは説明を一切行っていません」と述べています。

一方で、ニューヨーク・タイムズのXアカウントには2023年10月19日以降、青色の認証済みバッジが付与されています。また、ニューヨーク・タイムズの競合他社であるワシントンポストウォール・ストリート・ジャーナルAP通信などのメディアは金色の認証済みバッジが維持されています。


ニューヨーク・タイムズをめぐっては、2023年4月にXが、認証済みバッジを有料サブスクリプションサービスである「X Blue」の加入者のみが維持できることを発表した際、ニューヨーク・タイムズは「認証済みバッジを維持するためにX Blueに加入するつもりはありません」と反論しています。これを受けて当時XのCEOだったイーロン・マスク氏は「よし、じゃあ認証済みバッジを外そう」と応え、2023年4月1日にニューヨーク・タイムズの認証済みバッジが実際に剥奪されました。

ニューヨーク・タイムズがTwitterの認証済みバッジの維持に対する支払い意思がないことを表明 - GIGAZINE


その後、Xは2023年4月後半に、一度は認証済みバッジが外れたメディアや著名人を対象に、再度認証済みバッジを付与しており、その際にニューヨーク・タイムズのアカウントにも認証済みバッジが復活しています。

一方でXはニューヨーク・タイムズやロイター、Substack、Facebookなどのメディアやプラットフォームに対し、アクセス速度を意図的に低下させていることが2023年8月頃から報告されています。

X(旧Twitter)がThreadsやThe New York Times、Blueskyなどへのアクセスを意図的に遅くしていることが明らかに - GIGAZINE


このようにリンク先の読み込み時間が意図的に遅延されると、読者がサイトから離脱する傾向が高まり、トラフィックの減少につながります。また、ニューヨーク・タイムズなどの情報系メディアはChatGPTをはじめとするジェネレーティブAIが情報収集を行うためのボットのアクセスをブロックしており、その結果Xからのニューヨーク・タイムズへのトラフィックは約50%減少していることが報告されています。


なお、ニューヨーク・タイムズの認証済みバッジに関してXやマスク氏はコメントを残していません。

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in ネットサービス, Posted by log1r_ut

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