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インドのiPhone工場が労働者の健康にとって非常に危険な環境だったことが明らかに


台湾に本社を構える電子機器生産企業のFoxconnは、AppleからiPhoneの生産を請け負っていることで知られています。Foxconnは2019年からiPhoneの生産拠点を中国だけでなく、インドにも広げていますが、Foxconnが運営するインドのiPhone工場が、労働者の健康面や安全面で問題を抱えていたことが報告されています。

Indian iPhone plant found 'highly hazardous' to worker health
https://9to5mac.com/2023/10/03/indian-iphone-plant/


2021年12月、Foxconnがインド南部のチェンナイ近郊で運営するiPhone製造工場において、約2000人の女性従業員らによる抗議活動が行われました。この抗議活動は、女性従業員らが住む寮で大規模な食中毒が発生した事件が発端とのこと。Appleはこの事態を受けて独自の検査官を工場ならびに寮に派遣。調査の結果、一部の寮やダイニングルームが必要な基準を満たしていないことが確認されました。その後、Appleは問題となったFoxconnの工場を一時的に閉鎖しました。

iPhone製造工場従業員寮の「150人以上が食中毒で入院」「1部屋に30人が詰め込まれる」など劣悪な環境が報告される - GIGAZINE


その後の調査では、「女性従業員らが住む寮に水洗トイレがないこと」や「提供される食事に虫がたかっていて不衛生」などの問題が報告されていました。

また、従業員らによる抗議活動発生を受けて、Appleだけでなく、タミルナードゥ州労働安全衛生局など、少なくとも4つの政府機関が検査官を工場に派遣していたとのこと。公開された調査レポートでは、iPhone生産工場内の数多くの安全違反が示されていました。

報告された調査結果では、iPhoneの部品をはんだ付けする従業員に対して、安全ゴーグルや耐薬品性手袋、呼吸用保護具などが支給されていませんでした。また、はんだ付け作業が行われていたエリアでは、有毒ガスの充満を防ぐための換気システムが十分ではなかったことが報告されています。検査官らは「この工場内で行われたはんだ付け作業のプロセスは、労働者の健康に悪影響をもたらす可能性があります」と指摘しています。


また、過度な光や赤外線から目を保護するための適切なゴーグルを従業員に対し提供していないことや、機械稼働時の安全性を保護するメカニズムが77個の機械において欠落、プレス機においては従業員の事故を回避するためのガードが262個の事例において欠けていたことが報告されています。

さらに、iPhoneの回路基板に小さな電子部品を取り付ける際に使用される6台の大型産業用オーブンでは、稼働前に専門家によるテストが行われていなかったことが指摘されています。

インドのiPhone生産工場では、職場環境だけでなく、労働時間にも問題を抱えていたことが報告されています。海外メディアの9to5Macによると、インドのiPhone生産工場で働く従業員は、州法やAppleによる行動規範を無視した過剰な時間での労働が行われているだけでなく、従業員はFoxconnから病気に対する手当や有給休暇を取得することができなかったとされています。


一方でFoxconnは「これは2021年の話で、その後私たちは対策を講じ、指摘されたすべての問題に対処しました」と報告。またAppleも「Foxconnでの問題は2021年12月に報告されたものです。その後、工場の閉鎖期間中にFoxconnや私たちは労働環境の大幅な改善に取り組んできました」と述べています。

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in モバイル,   ハードウェア, Posted by log1r_ut

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