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アニメ「カミエラビ」第1~4話速攻レビュー、突然少年少女のスマホに「あなたは選ばれました 願いを吹き込んでください」と出て殺し合い開始、ヨコオタロウ×じん×瀬下寛之×大久保篤の組み合わせは吉と出るか凶と出るか?


2023年10月から開始するアニメ「カミエラビ」は、「カミサマ」の候補として選ばれて与えられた能力を駆使し残酷な運命と戦っていく少年少女たちを、個性的で魅力のあるクリエイターたちが描き出すオリジナルアニメです。独特のビジュアルと謎の多いストーリーで彩られた「カミエラビ」を一足先に見ることができたので、とにかくアニメを見まくっている編集部員が隅々まで堪能して作品の魅力や「このアニメは見るべきかどうか」を追求してみました。

ヨコオタロウ×じん×大久保篤×瀬下寛之『カミエラビ』/10月フジテレビ「+Ultra」ほかにて放送 - YouTube


【ヨコオタロウ×じん×大久保篤×瀬下寛之】10/4放送『カミエラビ』/KamiErabi GOD.app trailer OP:ELAIZA「スクラップ&ビルド」 - YouTube


アニメ『カミエラビ』公式サイト
https://kamierabi.com/


「カミエラビ」は「NieR:Automata」のヨコオタロウ氏が原案を務めるオリジナルアニメ作品で、シリーズ構成・脚本に「カゲロウプロジェクト」のじん氏、キャラクターデザインに「炎炎ノ消防隊」「ソウルイーター」の大久保篤氏、「シドニアの騎士」「BLAME!」の瀬下寛之氏が監督を務めるなど、アイデアやビジュアルに独特の魅力と圧倒的なパワーを持つクリエイターが集結しています。


「カミエラビ」のストーリーとしてのジャンルは端的に言うと「能力系バトル」。特にやりたいことも「夢」もなく深く暗い感情を抱えながら日常を過ごしていた高校一年生のゴローが、突然スマートフォンに「あなたは選ばれました 願いを吹き込んでください」という謎の通知を受け取るところから始まります。


くだらないイタズラだと思ったゴローは深く考えず「佐和さんとエッチなことさせておくれ~、的な?」とつぶやいたところ、翌日同級生の佐和ホノカに誘われて距離が急接近します。

するとその瞬間、目の前に手のひら大の不思議な少女・ラルが現れ、「オレは、お前をカミサマにするために生まれた『因果を捻じ曲げる力』だ。幸か不幸か、大いなる意志に選ばれちまったカミサマ候補全員が、蠱毒の儀式よろしく殺し合って、カミサマの座を奪い合う。最後の1人が文句なしの唯一神になるって寸法だ。分かりやすいだろ?」と告げてきます。


大まかなストーリー展開は「バトルロワイヤル系の能力バトル」という感じがありますが、第1話の時点では「何のためにバトルするのか」はまるごと伏せられた状態。「カミサマになる」というのが目標となるわけですが「では、みんなは何のためにカミサマになろうとしているのか?」はまだ不明で、なんなら、戦う相手が一体何者なのかということすら、わかるようでわからない状態です。

第1話ではさっそく、同級生のホノカが「カミサマ候補」としてゴローを殺そうと襲いかかってきます。なぜ憧れの同級生に襲われなければならないのかわからないまま、ゴローはバトルに巻き込まれていきます。実際のバトルは以下のような感じでかなりド迫力。

【ヨコオタロウ×じん×大久保篤×瀬下寛之】10月放送『カミエラビ』アクションムービー ゴローVSホノカ/KamiErabi GOD.app Action Movie - YouTube


公式サイトに掲載されたストーリー説明に「かくして、秘密を抱えたカミサマ候補達によるフェティッシュ・バトルロワイヤルが開幕する!」とあるように、カミサマ候補たちが秘密を抱えたまま、ストーリーは進んでいきます。


この物語は材料としては極めてわかりやすい「最後の一人まで戦うバトルロイヤル的なデスゲーム」の皮を被っています。主人公以外は大体そういう一般的な路線に準じている一方で、とにかく主人公のみが異質ということが、第1話で決定的にわかります。第1話は「この物語はありがちなものに見えますが、主人公はそうではありません」ということを示すものになっています。

では何が違う部分なのかというと、主人公のゴローが「死」を徹底的に忌避していることです。導入部、バトルの流れ、そして最終的な選択まで、ありとあらゆるところでありとあらゆる形の「死」がゴローの前に現れ、そのたびにゴローは死を忌避します。この徹底ぷりによって、いわゆる「デスゲーム」ものとは一線を画すバトルものになっています。


そして、第1話では作品全体のリアリティラインが示されています。「作中でどこまでの表現・描写がアリなのか」が詰め込まれているので、まずは第1話を見て、そしてその結末を迎えて「アリ」な人は、ぜひ最後まで突っ走ってください。印象としては「ゴローの態度や姿勢は気に入らないが、まあこのノリはアリ」というのが、作品を継続して楽しめる姿勢かもしれません。


一方で、本作がアリかどうかは、ゴローよりも「大剣を振り回して襲ってくるホノカ」が最大の分岐点のように感じました。あのビジュアル、戦い方、そして性格がOKなのであれば無条件に見るべき、と断言できるポイント。


カミサマ候補として、いきなりのバトルに巻き込まれたゴローは、妖精のような少女・ラルの導きに従って、自身に与えられた能力である「愚者の聖典」を発動します。自分自身に降りかかる「不幸」を代償に、世界の因果を捻じ曲げ、この世の理を自在に操る能力。初見時は代償に比べて「なんでもあり」すぎて強すぎるのではないかと思っていましたが、もちろん、完全無欠で無敵の能力などあるわけがありません……。


このため「なんだそれは」「ふざけてんのか」と思っても、「とはいえ、常識的に考えてそんなにうまい話はないよね」とどこか冷静に視聴を続けていると「そうきたか」「ご都合主義なわけではなかった」と納得させられることに。


「戦いのルールはどうなっているんだ」といった謎を残したまま、第2話ではゴローの周囲のキャラクターたちにスポットが当たります。


その中の1人が、いつもゴローをからかいながらも、つらく厳しい環境にいるゴローに常に寄り添ってくれる唯一無二の親友、アキツ。


実は、アキツもゴローと同じくカミサマ候補の能力を持っています。「ちょっと先の未来が見える」というアキツの能力と、なし崩し的に協力することになったホノカと一緒に、炎を操る強力な襲撃者を撃退する第2話では、最後に衝撃的な事実が明かされます。ぜひラストまで注目。


ゴローとホノカ、ゴローとアキツを描いて迎える第3話は序盤の山場です。いきなり巻き込まれたゴローは右も左も分からないながらも、ラルや友人と協力して第1話、第2話と強大な敵を退けました。しかし第3話には、ゴローにとってこれまでとはレベルが違う恐ろしい敵が現れます。


無敵かと思えたゴローの「愚者の聖典」すら抑え込む強敵に、ゴローは心身共に打ちのめされます。そして、この「カミエラビ」の戦いが、つらく厳しい運命を背負っていることを知っていくことになります。


ゴローがいきなり戦いに巻き込まれているのと同じように、視聴している側も巻き込まれてすべてがわかっているわけではない状態が続くので、「なんだこれは、わからん」と視聴を諦めそうになるかもしれませんが、隠された謎にはちゃんと重要な意味が込められていて、第1話~第3話の1セットを視聴することで、いったん「なるほど」が訪れます。

アニメの開始前にはよく言われることですが「見続けるかどうするかは、まずは第3話まで見て判断して欲しい」作品。少なくとも実際に視聴して、第3話は圧倒的によくできたお話だったと感じており、これ以上の話が最終話に来れば「名作」のくくりに入るものになるはずだと期待しています。


第4話になると、新たなカミサマ候補を探すゴローの前に、科学と研究を愛する新キャラクターのチカが登場。高校でウワサになっている、何でも願いをかなえてくれるという「天使くん」こそカミサマ候補だとにらんだゴローは、非科学的な謎を解明したいと気合を入れるチカと行動を共にすることに。さっそくその夜、学校に呼び出されて、新たな展開へと発展していきます。


各エピソードに衝撃的な展開があり、ラストは気になる引きがあり、とシナリオの強度が高いのもさることながら、キャラクターデザインのビジュアルも強くなっています。大久保氏の描く独特の魅力を持ったキャラクターたちが3DCGに落とし込まれて、違和感なく縦横無尽に動いており、不満を感じる部分はまったくありません。

©カミエラビ製作委員会

アニメーションや演出の点では、バトルものだからといってむやみやたらに動き回るだけではなく、止まるところでは止まって、動かすべきところを動かすというメリハリが効いています。そして、カミサマ候補たちが能力を発動するシーンはそれぞれに外連味あるエフェクトとサウンドが用いられていて、心がくすぐられます。
【ヨコオタロウ×じん×大久保篤×瀬下寛之】10月放送『カミエラビ』ティザーPV②/KamiErabi GOD.app Teaser Trailer② - YouTube


そんなわけで非常に充実した内容が期待できる「カミエラビ」は2023年10月4日24時55分から、フジテレビ「+Ultra」枠で放送開始。さらに以下の画像にあるように、ABEMAプレミアム・Amazon Prime Videoなど各種動画サイトでも配信開始予定となっているので、スマホからもどこからでも鑑賞可能です。

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in レビュー,   動画,   アニメ,   広告, Posted by log1e_dh

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