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ASUSのゲーミングスマートフォン「ROG Phone 7 Ultimate」の強力冷却とベンチマークをチェックしてみた


ASUSが2023年7月19日に発表した「ROG Phone 7 Ultimate」の最大の特徴は、ゲーミングノートに匹敵するスペックと、それを支える外付けの冷却デバイス「AeroActive Cooler 7」です。そこで、今回はROG Phone 7 Ultimateのゲーミング性能をベンチマーク測定してから、使用中のROG Phone 7 Ultimateの温度を測ってAeroActive Cooler 7の威力を確かめてみました。

ROG Phone 7 Ultimate | ROG Phone | Gaming スマートフォン | ROG - Republic of Gamers | ROG 日本
https://rog.asus.com/jp/phones/rog-phone-7-ultimate/

この記事では、ROG Phone 7 Ultimateの内部的な性能を調べていきます。外観からわかる特徴をチェックしている様子は、以下の記事から見ることができます。

もはやゲーミングスマホの究極形態なASUS「ROG Phone 7 Ultimate」外観レビュー - GIGAZINE


まず、ベンチマークアプリの定番であるGeekbench 6を使用してCPUの性能をチェックしてみました。その結果、シングルコアのスコアは2038でマルチコアのスコアが5688でした。


一方、Geekbenchの公式サイトで集計されているベンチマークスコアのランキングを見ると、シングルスコア(左)のトップは、ROG Phone 7 Ultimateと同じSnapdragon 8 Gen 2を搭載したSamsung Galaxy S23 Ultraの1873で、マルチコア(右)は同じくSnapdragon 8 Gen 2搭載のVivo X90 Pro+の5145でした。ROG Phone 7 Ultimateのスコアはいずれも1位の成績を上回っており、ROG Phone 7 Ultimateは現行機を大きくしのぐCPU性能だということがわかりました。


ゲームグラフィックスの描画に大きな影響を与えるGPUの性能をOpenCLで計測したスコアは9034で、ランキング2位相当でした。


また、Vulkcanでのベンチマークスコアは9247でランキング1位相当。映像の処理能力でもトップクラスの実力を見せました。


いくらスペックが優れていても、発熱で熱暴走を起こしたりサーマルスロットリングが発生したりすると、本来の性能が発揮できません。そこで、ROG Phone 7 Ultimateに付属している外付け冷却デバイス「AeroActive Cooler 7」を装着した状態としていない状態とで発熱を確認し、その冷却性能を検証することにしました。

今回使用するのは、3DMarkのベンチマークテスト「3DMark Wild Life Extreme Stress Test」。非常に高負荷の映像処理を20分間ループさせる過酷なテストなので、実行中は激しく発熱します。モードは最も高いパフォーマンスを発揮する「Xモード+」としました。


まず、カバーもAeroActive Cooler 7もない状態でベンチマークを開始。平置きすると背面からの排熱が悪くなることを考慮して、壁に立てかけて少し隙間を作っています。


ベンチマーク中のROG Phone 7 UltimateをサーモカメラのFLIR ONEで撮影すると、ディスプレイ側の温度は57度にまで上昇していました。こうなると、とても素手で持てる熱さではありません。


背面も56度ほどと、露骨に温度が高くなりました。


ベンチマーク結果は上が3766、下が3517です。


内部温度のグラフを見ると50度を超えて推移していました。注目すべきは、温度が急激に上昇している点です。


このテスト結果とサーモカメラの画像から、負荷が高い最新ゲームを長時間プレイするとディスプレイが60度近くなって熱くてタップできなくなってしまう可能性があることがわかりました。


続いて、本体の温度が冷めるのを待ってからAeroActive Cooler 7を装着し、再度テストしてみます。


ディスプレイの表面温度は50度をやや上回る程度でした。


背面はさらに温度が低く、高温な部分でも40度強といったところです。


ベンチマークのスコアは上が3745で、下が3663。同じ機種なだけあってスコア自体はほとんど変わりません。


しかし、内部温度の上がり方には大きな差が出ました。推移を表すグラフを見てみると、温度は高くても46度となっており、しかも後半の温度の上がり方が安定しています。このことから、AeroActive Cooler 7を装着すると端末が一定以上熱くなりすぎないようしっかり冷却できることが確認できました。


2023年7月21日(金)にリリースされるROG Phone 7 Ultimateは、ASUSの公式オンラインストアにて購入可能で、価格は税込17万9800円です。

ASUS Store(エイスース ストア) - ROG Phone 7 Ultimate (ROG7U-WH16R512)
https://jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/pd/productID.5784558300


また、AeroActive Cooler 7が付属しないROG Phone 7のメモリ12GB・ストレージ256GBのモデルは税込12万9800円、メモリ16GB・ストレージ512GBのモデルは税込14万9800円です。カラーバリエーションはそれぞれストームホワイトとファントムブラックがラインナップされており、最上位モデルのROG Phone 7 Ultimateと併せて合計5モデルでの展開となっています。各モデルの詳細な仕様は(PDFファイル)このリンクから確認できます。

ASUS Store(エイスース ストア) - ROG Phone 7シリーズ
https://jp.store.asus.com/store/asusjp/ja_JP/list/categoryID.5264011200

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in レビュー,   モバイル,   ゲーム, Posted by log1l_ks

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