もはやNintendo Switchな専用コントローラー付きの超絶ハイスペックゲーミングスマホ「ROG Phone II」をASUSが発表
世界のゲーム市場は2018年に1349億ドル(約15兆円)の収益をあげたものの、内47%はスマートフォンおよびタブレットといういわゆる「スマートフォン向けゲームアプリ」市場がもたらした収益でした。スマートフォン向けゲームアプリはもはやPCゲーム市場や家庭用ゲーム機市場をはるかに超えるほど大きな市場となっており、今後ますます勢いを増していくことは想像に難くありません。そんなスマートフォン上でのゲームプレイを快適かつスムーズに行えるようにするASUS製のゲーミングスマートフォン「ROG Phone II」が発表されています。
ASUS ROG Phone 2 preview: Changing the rules of the game | Android Central
https://www.androidcentral.com/asus-rog-phone-ii-preview
これまでも「Razer Phone」など、ゲーミングスマートフォンは存在しました。ASUSも「ROG Phone」というゲームに特化した端末をリリースしていたのですが、これをより進化させた「ROG Phone II」を発表しています。
ROG Phone IIの見た目はこんな感じ。ベゼルレスデザインで、見た目はスマートフォンそのもの。ディスプレイサイズは6.59インチで、アスペクト比は19.5:9.端末の幅は78mmです。スマートフォンの画面にはSamsungのGalaxyシリーズが採用している湾曲ディスプレイもありますが、長時間のゲームプレイを考慮してフラットパネルが採用されたとのこと。
ゲーミングスマートフォンということで、ディスプレイのリフレッシュレートは120Hz。また、画面のタップがより迅速にゲーム上に反映されるように、ROG Phone IIではタッチの反応時間を49ミリ秒まで短縮することに成功しています。このためにカーネル部分にいくつかの最適化を実行したとのこと。なお、タッチ反応時間はGalaxy S10+の場合は87ミリ秒、OnePlus 7 Proは85ミリ秒、iPhone XS Maxは75ミリ秒なので、ROG Phone IIがいかに高速かわかるはず。Android Centralは「120Hzのリフレッシュレートと一緒に、短いタッチ反応時間はゲームに顕著な違いをもらたすはず」と記しています。加えて、ASUSはTencentなどのパブリッシャーと提携して、スマートフォンゲームのいくつかを120Hzで実行できるように最適化しているとのこと。
ディスプレイ上部にはスピーカーがあり、細いベゼル部分にインカメラが収納されているのがわかります。
Gamers: We like high end specs
— Marques Brownlee (@MKBHD) 2019年7月22日
Asus: Say no more fam
Asus ROG Phone II
6.6" 120Hz OLED
Snapdragon 855+
12GB of RAM
512GB of storage
48MP camera
6000mAh battery
Coming later this year ???? pic.twitter.com/RnSfHe7c5V
背面はこんな感じ。スマートフォンとしては初のデュアルバイブレーションモーターを搭載した端末で、これまでのスマートフォンよりもはるかに優れた触覚フィードバックを提供してくれるとのこと。
Hype train! Here's a playlist of all the ROG Phone II first looks.https://t.co/pju7WWcY2M pic.twitter.com/NMXbsn01fn
— ROG North America (@ASUS_ROGNA) 2019年7月22日
また、中央のROGブランドのロゴはLEDライトとなっており、色を自由に変化させることが可能。
Asus ROG Phone II is officially a beast: SD 855 Plus, 120Hz display, 6,000mAh battery https://t.co/jy2c2hHobd pic.twitter.com/1JsNWlqqMa
— Android Police (@AndroidPolice) 2019年7月22日
メインカメラはASUSのZenFone 6と同じカメラもジュールを採用しており、ソニーのCMOSイメージセンサーである「IMX586」と、13メガピクセルの広角レンズを組み合わせています。筐体部分は光を反射するツルっとした素材。
側面は二重のUSB-Cポート。3.5mmイヤホンジャックも搭載されており、端末には4つのマイクも搭載されているので、ゲームをしながらのボイスチャットも快適になります。
ROG Phone IIは放熱のためにヒートシンク使用しており、さらに専用の放熱装置「AeroActive Cooler II」を取り付ければ摂氏5度分も端末を冷却することが可能。側面の二重USB-Cポート経由で本体と接続し、内部の熱を吸引してくれるとのこと。これらの優れた熱設計により、ROG Phone IIは他のスマートフォンよりも長くピーク周波数を維持できるように設計されています。
New ASUS ROG Phone II comes with 120Hz HDR display and Snapdragon 855 Plus processor - https://t.co/8V2HFe9Abu pic.twitter.com/yIP7junB3T
— MSPoweruser (@mspoweruser) 2019年7月22日
心臓部にはQualcommのSnapdragon 855 Plusを採用。CPUは8コアで最大動作周波数は2.96GHzで、GPUにはAdreno 640を採用。DRAMはLPDDR4Xを採用しており、メモリ(RAM)は最大12GB。ストレージ(ROM)はUFS 3.0規格に準拠しており、超高速なデータ転送が可能。ROMは最大512GBのものを選択可能です。
そのほか、Wi-Fiは802.11 adに対応。Wi-Fi用のマルチアンテナがデバイスの4か所に配置されているため、安定して高速なネットワーク接続が可能になります。さらに、バッテリー容量は6000mAhで、フル充電すれば充電なしで丸2日使えるとのこと。Qualcommの高速充電規格であるQuick Charge 4.0に対応しているため、バッテリー0%の状態から58分で4000mAhmで充電可能で、1時間21分でフル充電できます。
加えて、ASUSが独自開発するZenUIから純粋なAndroidのUIに切り替えることも可能と発表されています。
専用コントローラー「Kunai」を装着すると、まるでNintendo Switchのような見た目になります。
Kunaiは取り外し可能で……
本体から外して使用することも可能。Kunaiは本体とBluetoothまたは2.4GHz帯でペアリングして使用します。
専用スタンドのMobile Desktop Dockもあります。
WiGig Display Dock Plusを使えば本体の映像をモニターにストリーミングで出力することも可能。
このほか、TwinView Dock IIというコントローラー・モニター・5000mAhのバッテリーが一体化したROG Phone II用のデバイスも用意されています。これを使えばモニターが2つになり、専用コントローラーでゲームがプレイ可能になり、さらに追加のバッテリーおよびターボファンを使用可能になります。
بطارية 6000mAh شحن سريع 30w
— TV قناة رقمي (@RaqamiTV) 2019年7月22日
اندرويد باي + 3 منافذ USB-C في الأسفل واثنين على جهة اليسار وبصمة في الشاشة.
كما تتوفر ملحقات عديدة للجهاز منها مروحة يتم تركيبها في الخلف من أجل تبريد الجهاز، وملحق TwinView Dock II يوفر شاشة ثانية للعب.Gamepad
وللأسف حاليًا لا معلومات عن الأسعار بعد. pic.twitter.com/aPvGziu7CT
ROG Phone IIについては既に複数のユーザーが実機を触っている様子をムービーで公開しています。開封の儀を執り行っている様子。
Asus ROG Phone 2 UNBOXING - World's FASTEST Smartphone. - YouTube
ROG Phone IIの外観をじっくりチェックできるムービー。
????ASUS ROG Phone II: O CELULAR MAIS POTENTE DO MUNDO - YouTube
ROG Phone IIでゲームをプレイしている様子をチェックできるムービー。
ROG PHONE 2: O SMARTPHONE MONSTRO MAIS PODEROSO DO ANO! - YouTube
なお、ROG Phone IIは2019年7月の第4週末に中国で発売され、1カ月以上は中国での独占販売となる模様。その後、9月4日にグローバル市場向けに発売される予定。販売価格は未定ですが、「ROG Phoneが900ドル(約9万7000円)で発売されたことを考えると、ROG Phone IIは1000ドル(約10万8000円)以上で販売される可能性が高い」とAndroid Centralは記しています。
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