ゲーミングデバイスメーカーのRazerから初スマホ「Razer Phone」が登場、はたしてその評価は?


ノートPCでもVRゲームを可能にするデバイスなど、ハイスペックなゲーミングデバイスで定評のある「Razer」から、同社では初となるスマートフォン「Razer Phone」が発表されました。リフレッシュレート120HzというクアッドHDディスプレイやSoCに「Snapdragon 835 Mobile Platform」を搭載するというRazer Phoneは北米とヨーロッパで2017年11月17日に出荷が開始されることになっているのですが、The Vergeは実機を一足先に手に入れて気になる使用感などをレビューしています。

Razer Phone announced: huge bezels, no headphone jack, and more - The Verge
https://www.theverge.com/2017/11/1/16519692/razer-phone-android-gaming-specs-release-date-price-photos

Razer Phoneは、5.7インチサイズで解像度1440×2560ドット、しかも最大リフレッシュレート120Hzに対応するというIGZO液晶パネルによるディスプレイを採用し、Qualcomm製のハイエンドSoC「Snapdragon 835 Mobile Platform」を搭載、メインメモリは容量8GBというハイスペックを備えたAndroidスマートフォン。


本体はアルミ製で放熱性が高く、ゲームプレイ時にもプロセッサの過熱を可能な限りおさえる設計になっています。


近年のハイエンドスマートフォンとしては珍しい部類に入る、非常にスクエアな形状を持つ本体。横向きに持ったときには、画面の左右にあるステレオスピーカーが臨場感のあるサウンドを再生するとのこと。


Razerは2017年1月にスマートフォンメーカーの「Nextbit」を買収し、この業界に進出しています。スマートフォンでゲームを楽しむプレイヤーにとって注目のデバイスということになるのですが、The Vergeはやや厳しめの評価を下しています。

Razer Phone hands on - YouTube


ハイエンドなプロセッサや高画質ディスプレイを備えるということで「スペックマニア」にはたまらないとも受け取れるRazer Phoneですが、The Vergeはスペックの高さは評価しつつもまずはデザインの質感に苦言を呈しています。直販サイトで699ドル(約8万円)という価格の端末としては質感に乏しい真四角なボディは、とても現時点でこのクラスに合致しているとはいえず、「本体は黒いアルミのスラブ(塊)のようで、1960年代の建築様式ブルータリズムを再現したようだ」と表しています。


Razerはこのデバイスについて「for gamers, by gamers」(ゲーマーのために、ゲーマーによって)というスローガンを掲げていますが、この点にも疑問があるとThe Vergeは評価。スペックとしては優れたSnapdragon 835 Mobile Platformや8GBのRAMを搭載しているのですが、Razer Phoneでしか手に入らないわけではないため、Galaxy S8やiPhone 8 Plusといったライバルがいる中で、デザイン面の魅力に乏しいRazer Phoneを選ぶだけの理由がないというわけです。


ただし、ディスプレイの画質は高評価。120Hzというリフレッシュレートのために表示がなめらかで、操作に対する反応も高く評価できるとのこと。ゲームをプレイする際に端末の反応が遅れるとストレスの原因となるため、インターフェース部に高い性能のデバイスが使われていることはプラス点として評価されています。


しかし、最大の欠点の1つが、イヤホンジャックの不在。Razerでは、「最高の音質を提供するため」に外付けのオーディオユニットを用意していますが、いつでもどこでもすぐにイヤホンでゲームができないとなれば、これは「ゲーミングスマホ」としては本末転倒になる、とこちらも手厳しい評価。


Razerにとって初のスマートフォンは、やや厳しい評価に終始したという様子。今後のモデルで、独自色と高い機能性を表現できるかどうかに、Razerスマホの命運がかかりそうです。なお、記事作成時点でRazer Phoneの日本発売は未定の状態です。

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