目を疑うような物件の画像を集めたサイト「Terrible Real Estate Agent Photographs」
住む家を決めるための物件選びの際に、オンラインで不動産のサイトから建物の内装や外見を確認する人は多いはず。作家のアンディ・ドナルドソン氏は、さまざまな不動産情報サイトに掲載されたとんでもない画像を集めて、自らのブログ「Terrible Real Estate Agent Photographs」で公開しています。
Terrible real estate agent photographs
https://terriblerealestateagentphotos.com/
"Inexplicably bad property photographs." Q&A with Andy Donaldson
https://www.digitalesbild.gwi.uni-muenchen.de/inexplicably-bad-property-photographs/
一例はこんな感じ。タイル張りのトイレの壁が「CASINO」や「LAS VEGAS」といった派手な装飾の壁紙で覆われています。
別の画像では、掲載された物件で火災が発生し、消防車が消火活動を行っている様子が確認できます。ドナルドソン氏は「1階に燃え広がる前に売れることが理想です」とのキャプションを残しています。
また、画像編集ソフトを用いて家具が置かれていない物件にソファの画像を貼り付けた違和感のある画像も投稿されています。
ドナルドソン氏は「Terrible Real Estate Agent Photographs」を始めるきっかけについて、「ロンドンで新しいアパートを探している際に、不動産サイトで使われている画像の水準の低さや居住者自身に撮影させた画像の多さに驚かされたため」と語っています。一部の物件の画像には、洗濯物の山や汚れた食器、あるいは寝ている人がそのまま撮影されている場合もあったとのこと。そこでドナルドソン氏は、画像にコメントをつけて紹介する「Terrible Real Estate Agent Photographs」を始めたそうです。
ドナルドソン氏によると、「Terrible Real Estate Agent Photographs」は、想像力を働かせ、人々を笑わせることが目標とのこと。一方でドナルドソン氏は「その家や不動産会社を嘲笑したり軽蔑したりする意図はありません」と述べています。
「Terrible Real Estate Agent Photographs」に投稿される画像は当初、ドナルドソン氏自身が複数の不動産サイトを巡回して収集していましたが、現在ではブログ上の投稿フォームやSNSから寄せられた画像をランダムで投稿しているとのこと。投稿の際には不動産サイトへのリンクやソースの記入が重視されています。ドナルドソン氏は「ソースがなければ、このブログはただ検証が不可能なユーザー生成コンテンツを掲載しているだけになります」と述べています。
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