動物に着想を得たトランスフォーマードローンが登場、プロペラになる車輪で歩行・走行・飛行が可能
カリフォルニア工科大学を始めとした研究グループが、プロペラと車輪付の足を使って8つもの動作を行える「Multi-Modal Mobility Morphobot」、通称「M4」を発表しました。
Multi-Modal Mobility Morphobot (M4) with appendage repurposing for locomotion plasticity enhancement | Nature Communications
https://doi.org/10.1038/s41467-023-39018-y
以下のムービーを見ると、2023年6月27日付のNature Communicationsで発表された「M4」がどんなロボットなのかがよくわかります。
The bio-inspired 'transformer' that crawls, rolls and flies - YouTube
4つの車輪で走るロボットが登場しました。これが、今回開発されたM4です。
M4が変形して、車輪付のアームをクワッドローターのように展開しました。
そのまま飛行して川を飛び越えるM4。
M4の変形能力は、自然環境に住む動物からインスピレーションを得たものです。例えば、普段4本足で歩くミーアキャットは、偵察のために後ろ足で直立できます。
同様に、M4は2つの車輪で立ち上がることでセンサーの位置を高くし、視野を広げることができます。
自由になった2つのアームはマニュピュレーションにも使えます。
車輪とローターを組み合わせて急な斜面を登ることも可能。
この動作は、足と羽で岩肌を駆け上がるイワシャコを手本にしました。
車輪をロックしてのほふく前進は悪路に有効です。
姿勢を低くして障害物をくぐり抜けることもできます。
研究グループは、M4の変形能力が災害救助や将来の火星探査ミッションに役立つと考えています。
・関連記事
BMWが変形して人型ロボットになるリアルトランスフォーマー「Letrons」のムービー - GIGAZINE
パーツを組み立てて自身と同じロボットを作る「自己複製ロボット」の開発をMITの研究者が進めている - GIGAZINE
搭乗可能な巨大クモ型ロボットを作るプロジェクト - GIGAZINE
「生きた肌」を持つ指型ロボットを日本の研究チームが開発 - GIGAZINE
「敵をパンチや水鉄砲で迎撃できるパトロールロボット」を自作した猛者が登場 - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ハードウェア, 動画, Posted by log1l_ks
You can read the machine translated English article A transformer drone inspired by animals ….