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イーロン・マスクいわくTwitterで「シス」「シスジェンダー」という単語は誹謗中傷とみなされる、ハリポタ作者も同調


イーロン・マスク氏が2023年6月21日に「このプラットフォーム(Twitter)では『シス』および『シスジェンダー』という単語は誹謗(ひぼう)中傷とみなされる」とツイートしました。ハリー・ポッターの作者であるJ・K・ローリング氏もマスク氏に同調する意見をツイートしています。


シスジェンダーとは生物学的性と性自認が一致する人を指す比較的新しい言葉で、「トランスジェンダーではない人」を指す言葉として生み出されたものです。

マスク氏の問題の発言はジェンダー問題や言論の自由に関するコメンテーターとして活動するジェームズ・エッスズ氏が2023年6月20日に「私は『シス』というレッテルを貼られることを拒否することを正式かつ公に宣言します。私はジェンダーイデオロギーを信じておらず、自分自身を『シス』だとは認識していません。あなたが『シス』という言葉を使うことは、私に対して憎しみを抱いていることを示しており、私は危険を感じます」とツイートしたことに端を発しています。


上記のツイートから約14時間後にエッスズ氏は「私が『シス』と呼ばれたくないとツイートした後、私はトランス活動家たちから『シス』という言葉を大量に投げかけられました」と投稿し、自身の意に反して「シス」という言葉を大量に投げかけらたことを明かしました。


そしてエッスズ氏の投稿から約21時間後にマスク氏が「どのアカウントが対象であっても、標的を絞った嫌がらせを繰り返し実行した場合、嫌がらせを行ったアカウントは一時的に凍結されます。このプラットフォーム(Twitter)では『シス』および『シスジェンダー』という単語は誹謗(ひぼう)中傷とみなされます」と投稿することになったというわけです。このツイートは記事作成時点では23万件超えのいいねを獲得しており、大きな注目を集めています。


マスク氏のツイートが話題となる中、J・K・ローリング氏は「『シス』という言葉は、ジェンダーアイデンティティー(性自認)という証明不可能な概念に対する信念を示すイデオロギー的な言葉です。あなたたち(トランスジェンダーの人々)には(性自認が)生物学的性と一致するかしないかという証明できないものを信じる権利がありますが、それ以外の人々にも同意しない権利があり、あなたたちのジャーゴン(特定のグループ内だけで通じる言葉)を適用されることを拒否する権利もあります」とツイートし、「シス」という言葉が誹謗中傷に値するという意見に賛同の意を示しました。


マスク氏はJ・K・ローリング氏のツイートに「その通り」とリプライしています。


一方で、問題の発端となったエッスズ氏は2023年6月21日に「(私のツイートは)言論の自由を制限するものではありません。私は『シス』という言葉を使用したアカウントの停止を要求していませんし、イーロンも同意していません。彼(マスク氏)は『標的を絞った嫌がらせの繰り返し実行した』場合について話しています」と述べ、「シス」という言葉そのものではなく「繰り返し行われる嫌がらせ」を問題視していると主張しています。


マスク氏はエッスズ氏の主張にも「Yes」と同意のリプライを送っています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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