Appleがマップアプリでのオフラインマップ導入やApple Musicでのプレイリスト共有など今秋リリース予定の新機能を発表
Appleが2023年秋頃リリース予定のiOS 17・iPadOS 17・macOS Sonoma・watchOS 10といった最新OSで利用可能となるApple Musicやマップといったアプリの新機能について解説しました。
Apple previews new features coming to Apple services this fall - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2023/06/apple-previews-new-features-coming-to-apple-services-this-fall/
◆Apple Music
Appleの音楽サブスクリプションサービスであるApple Musicの加入者は、家族や友人とプレイリストを共同作成することが可能となります。ユーザーは互いに招待してトラックを選択・編集したり、特定の曲に絵文字のリアクションを追加したりすることも可能です。
Apple Music SingとContinuity Cameraを使用することで、ユーザーはお気に入りの曲の歌詞に合わせて歌いながら、自分自身を画面上に表示することが可能となります。この画面では全く新しいカメラフィルターを適用することが可能です。
また、Apple Musicにはソングクレジットが追加され、楽曲の作成に貢献したアーティストに関する情報(演奏に使用した楽器などの包括的なデータ)を確認することが可能となります。
Apple MusicはSharePlayを車内に導入し、誰もが再生したい楽曲を簡単に選択できるようになります。ユーザーが車に乗ってApple Musicを聴いていると、他の信頼できるiPhoneデバイスにセッションへの参加を自動的に提案します。リスナー側はApple Musicに登録していなくても自分のデバイスから音楽をコントロール可能です。
Apple Music加入者は受賞歴のあるコマーシャルなしのラジオ番組のカタログ全体をApple Podcastで聴くことができます。個々の番組をフォローすれば自動でダウンロードされ、ラジオごとの最新エピソードに関する通知をすぐに受け取ることが可能です。
◆Appleマップ
Appleマップでは、画面に表示しているエリアをタップするだけで地図データを簡単にダウンロードすることが可能となります。これによりマップをオフラインでも閲覧することができるようになります。なお、ユーザーはオフラインでも車・徒歩・交通機関・自転車でのターンバイターン方式のナビゲーション機能を利用して、目的地までの到着予定時刻を確認可能です。
電気自動車のオーナーは、マップアプリ上で充電ステーションの空き状況などを確認することができるようになります。互換性のある電気自動車を所有するユーザーの場合、優先されるべき充電ステーションを指定することも可能。また、充電ステーションを充電プラグの種類などでフィルタリングすることもできます。
さらに、Appleマップではハイキングコースの長さや種類、難易度、標高差などの詳細情報を含む場所カードが表示されるようになります。この場所カードにより、アメリカ全土の公園にある何千ものハイキングコースをこれまで以上に簡単に見つけることが可能となります。
◆Apple Fitness+
Apple Fitness+に、カスタムプランが導入されます。カスタムプランは、日・期間・ワークアウトの種類などに基づいてカスタムのワークアウトまたは瞑想スケジュールを受け取ることができる新しい方法です。
Apple Fitness+には新しくスタックも導入されます。スタックは複数のワークアウトや瞑想を選択するという機能で、アクティビティを中断することなくシームレスに連続で実行できます。スタックはユーザーのライブラリに保存され、いつでも再利用可能です。
さらに、Apple Fitness+ではワークアウトや瞑想中に、音楽の音量を優先したり、コーチングに集中できるようトレーナーの声を優先したりすることができる、Audio Focusという機能も追加されます。
◆Apple News
Apple News+の購読者は「The Puzzle Society」と提携して作成されるクロスワードパズルを毎日遊ぶことが可能となります。他にも多くの特典が利用できるようになる模様。
Apple News+の購読者はApple Podcastで世界の主要な雑誌や新聞の記事を音声ナレーションで聞くことが可能となります。
◆Apple Podcast
Apple Podcastの再生画面のUIが一新されます。
Apple Podcast全体でエピソードアートがサポートされ、リスナーはエピソードについてさらに詳しく調べることが可能となります。「Up Next」部分ではエピソード、番組、チャンネルが新しいデザインになったことで、各ポッドキャストのプレビュー・再生・フォローもより手軽に可能になります。
Apple PodcastユーザーはApp StoreのBloomberg、Calm、The Economist、L’Équipe、Lingokids、The Times、The Wall Street Journal、The Washington Post、WELTといったトップアプリのサブスクリプションを連携すると、Apple Podcast上で新しい番組やその他の特典にアクセス可能となります。
◆Apple Books
Apple Booksでは新しく作品シリーズ用のページが追加されます。このページではシリーズに含まれる書籍を簡単に確認したり、電子書籍やオーディオブック版を表示したり、読んだ内容に基づきシリーズの次の作品をオススメしたりすることが可能です。
◆Apple Cash
Apple Cashではユーザーが毎週、隔週、毎月の支払いを設定可能となります。これにより、子どもへのお小遣いや家賃の支払いといった定期的な出費を自動化可能です。さらに、ユーザーはApple Cashの残高が少なくなった際に自動補充する設定を有効化することもできます。
◆Apple Wallet
Apple Walletで身分証明を行うことが可能となります。追加のハードウェアは必要ありません。これにより企業側はアルコールの購入時に顧客に直接年齢を確認したり、レンタカーのチェックアウト時に顧客の身元を確認したりすることが容易になります。Apple Wallet内に保存されている身分証明を企業にシームレスかつ安全に提示するには、自分のiPhoneあるいはApple Watchを企業側のiPhoneにかざすだけでOKです。ユーザー側にはどのような情報が要求されるか、企業側はどの情報を保存するかが表示され、データ送信時にはFace IDあるいはTouch IDでの認証が求められます。
◆その他
送信メニューの新しい「位置情報」オプションを使用することで、メッセージ内の「探す」を通じで自分の位置情報を共有したり、他の人の位置情報をリクエストしたりすることが可能になります。これを利用することで、ユーザーはマップアプリで位置情報を共有した相手の場所までのルートを作成することも可能です。
AirTagと探すネットワークアクセサリの共有機能で、デバイス所有者は最大5人を共有グループに招待できるようになります。共有グループに参加した人は、アイテムの位置情報を確認可能となり、不要な追跡通知は受信しなくなります。探すアプリを使ってアイテムへの道順を取得したり、正確な場所を見つける機能を使って共有アイテムの正確な位置を特定したりすることも可能です。
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