Mac向けOSの次期メジャーバージョン「macOS Sonoma」発表、小島秀夫監督が登場しデス・ストランディングのMac版も発表
WWDC23の中でMac向けOSの次期メジャーバージョンとなる「macOS Sonoma」が発表されました。macOS Sonomaに関する発表時には、日本のゲーム開発者として有名な小島秀夫監督が登場し、Mac版「DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT(デス・ストランディング ディレクターズカット)」のリリースを発表しています。
WWDC23 - Apple Developer
https://developer.apple.com/jp/wwdc23/
WWDC 2023 — June 5 | Apple - YouTube
iOS 17とiPadOS 17で紹介した機能の多くはMacでも利用可能となります。
世界各地の美しいスローモーション映像を表示する新しいスクリーンセーバー。
ログインするとこのスクリーンセーバーがデスクトップ上に表示される模様。
「ウィジェット」
Macではこれまでウィジェットを通知センターでしか利用できませんでしたが、macOS Sonomaではデスクトップの好きな位置にウィジェットを配置することが可能となります。
アプリを開くとウィジェットは即座に背景に溶け込むため作業の邪魔になることはありません。
iPhoneのウィジェットにMacからアクセスすることも可能
チェックしたいウィジェットに対応したアプリをMacにインストールする必要はなく、iPhoneが近くにあるか同じWi-Fiネットワーク上にいればOKとのこと。
ゲーム分野でもMacは大幅な進歩を遂げます。
AppleシリコンによりすべてのMacでグラフィックパフォーンマンスが大幅に進化しているため、ゲーム分野においても大幅な進歩を遂げることが可能となっています。
macOSに新たに「ゲームモード」が追加されます。
ゲームモードを有効にするとバックグラウンドタスクの稼働率を抑え、より滑らかで一貫したフレームレートでゲームがプレイできるようになります。
さらに、AirPodsなどの音声の遅延を劇的に下げ、Bluetoothのサンプリング周波数を2倍にすることでXboxおよびPlayStationのコントローラーの入力遅延を著しく低減させます。
ゲームモードはどのゲームでも利用可能となる予定です。
「Game Porting Toolkit」により開発者が他のプラットフォームからmacOSにゲームを移植することが簡単になります。
ここでコジマプロダクションの小島秀夫監督が登場。
デス・ストランディング ディレクターズカットのMac版登場が発表されました。さらに、今後のコジマプロダクションによるタイトルもMac向けにリリースされるとのこと。
#WWDC23 基調講演にて、Mac版『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』が発表されました
— KOJIMA PRODUCTIONS (@KojiPro2015)
????????????????☔????????????️????????????#DeathStrandingDC @AppStore pic.twitter.com/VryasfuQwp
続いてビデオ会議について。
プレゼンターオーバーレイ
スモールオーバーレイ
ラージオーバーレイなど、さまざまなオーバーレイが登場。
これらのオーバーレイは背景から分離され、共有画面と背景の間に表示されることとなります。
感銘を受けた時に親指2本を立てるとお祝いの花火が上がるという謎機能も。
これらの機能はApple純正のビデオ通話アプリであるFaceTimeだけでなく、ZoomやMicrosoft Teams、Webexなどのサードパーティーアプリでも利用可能となります。
続いてAppleのウェブブラウザアプリであるSafariについて。
プライベートブラウズで閲覧している際にはURLからのトラッキング情報を削除。
さらに、パスワードやパスキーを安全に共有するための機能が追加されます。
共有はiCloudキーチェーン経由なのでエンドツーエンドで暗号化されます。
「プロフィール」について。
プロフィールはユーザーのCookieや履歴、機能拡張、タブグループ、お気に入りを分けるのに役立つ機能です。
同じサイトに仕事用と個人用のアカウントでログインすることが簡単になるわけ。
Mac向けの「ウェブアプリ」について。
ファイルメニューの「Dockに追加」をクリックするとウェブアプリのアイコンを即座にDockに追加できます。
ウェブアプリはシンプルなツールバーを持つアプリのように利用可能。
macOS Sonomaのアップデート内容をまとめたのが以下の画像。
さらに、オーディオとホームの体験についてもアップデート内容が発表されています。
「Adaptive Audio(適応型オーディオ)」について。
適応型オーディオは、AirPods Proにおいて周辺の状況に適合するように外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリングを動的に組み合わせます。
これによりAirPods Proを装着したまま周囲の人と関わる方法が進化。
話し始めると自動で音楽の音量が下がるので、わざわざ音楽の音量を調整する必要がなくなります。
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