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Appleがアプリの「リジェクト数」や「政府の要請による削除数」などの実態をリスト化した「2022年版App Store透明性レポート」を公開「中国の削除要求数は2番目に多い国の100倍」など興味深い内容盛りだくさん


Appleがアプリ配布プラットフォーム「App Store」における「リジェクトされたアプリの数」「政府の要請によって削除されたアプリの数」「開発者の人数」「ユーザーの人数」などの情報をまとめた「2022 App Store Transparency Report(2022年版App Store透明性レポート)」を発表しました。

2022 App Store Transparency Report - 2022-App-Store-Transparency-Report.pdf
(PDFファイル)https://www.apple.com/legal/more-resources/docs/2022-App-Store-Transparency-Report.pdf


2022年にApp Storeで不正取引20億ドル以上を阻止 - Apple (日本)
https://www.apple.com/jp/newsroom/2023/05/app-store-stopped-more-than-2-billion-in-fraudulent-transactions-in-2022/

2022年にApp Store上に存在するアプリの数は178万3232個に達しました。AppleはApp Storeでの公開を希望するアプリに対して厳しい審査を行っており、2022年には610万1913件の申請のうち167万9694件もの申請が却下されたとのこと。最も多い却下理由は「パフォーマンス」の101万8415件です。


2022年にApp Storeから削除されたアプリは18万6195個です。最も多くアプリが削除されたカテゴリは「ゲーム」の3万883個で、その後に「ユーティリティ」が2万45個、「ビジネス」が1万6997個と続きます。また、「無害なアプリを装って裏で不正な処理を実行しているアプリ」が約2万4000本個削除されたとのこと。


「政府の要求によって削除されたアプリ」は1474個で、そのうち1435個は中国政府による要求だったとのこと。削除要求数2位のインドは14件であり、中国は2位と100倍以上の差をつけて削除申請しまくっていることが分かります。


Appleの認証を受けた開発者の数は3697万4015人に達しています。Appleによると、アカウント作成システムを刷新したことにより、新たに作成される不正アカウントの数が減少したとのこと。これにより、2021年には80万2000人以上の開発者が不正を理由に認証を取り消されていましたが、2022年に不正を理由に認証を取り消された開発者は42万8487人にまで減少しました。


App Storeに訪れるユーザー数は1週間当たり6億5673万9889人で、1週間当たりのアプリダウンロードは7億4787万3877回に及ぶとのこと。また、アプリが自動アップデートされる回数は1週間当たり408億7679万8492回で、手動アップデートの5億1254万5816回の80倍以上です。


なお、「2022 App Store Transparency Report」の詳細なデータはAppleの情報公開ページからダウンロード可能です。

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in モバイル,   ソフトウェア, Posted by log1o_hf

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