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「非公開アプリの配布」機能がApp Storeに登場、直接リンクを介して検索から見つからないアプリのインストールが可能に


Appleが、特定の組織やイベント専用アプリ、調査研究用アプリ、仕事用アプリ、営業ツールなどの「一般公開に適さないアプリケーション」について、直接リンクを介することでインストールできる「App Storeの非公開アプリ」という形で対応することを発表しました。

Unlisted App Distribution - サポート - Apple Developer
https://developer.apple.com/jp/support/unlisted-app-distribution/


App Store Now Supports Unlisted Apps Discoverable Only With a Direct Link - MacRumors
https://www.macrumors.com/2022/01/28/app-store-unlisted-app-distribution/

通常、開発したアプリがApp Storeに登録されると一般に公開され、カテゴリやワード検索、ランキングにアプリが表示されます。しかし、会社の従業員のみが社内で使うようなアプリや、イベント参加者などの限定ユーザーにのみ配布するアプリなど、App Storeで一般公開するのに適さないアプリも存在します。


そこで、App Storeでの公開配布に適していないアプリを開発した場合、Appleにリクエストを送信して「非公開」に設定できるようになりました。非公開に設定されたアプリの配布ページは、App Storeの検索やカテゴリ、おすすめ、ランキングといったリストに表示されないようになります。

配布ページには、リクエスト承認後に生成されるリンクから直接アクセスできるほか、法人や教育機関単位で複数端末を登録できるApple Business ManagerApple School Managerを介することで、従業員や学生の使う登録端末からアクセスできるようになるとのこと。


また、これまですでに公開済みのアプリについても、非公開にすることが可能。非公開アプリの配布機能は、App Storeを利用できるすべての国でサポートされるそうです。

ただし、アプリを非公開に設定するためには、アプリが「最終的な配布が可能な状態」である必要があるとのこと。ベータ版やプレリリース状態のアプリの配布をリクエストしても拒否されるため、TestFlightのような使い方はできません。

また、システム上はリンクを介すると誰でもアプリにアクセス可能になるので、Appleは「非公開アプリは、リンクにアクセスできる人なら誰でも利用できます。そのため、不正使用を防ぐための仕組みをアプリ内に導入することを検討してください」と注意を促しています。

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in モバイル,   ソフトウェア,   ネットサービス, Posted by log1i_yk

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