Bingのチャットボットに「クリエイティブ」「バランス」「正確」の3つの会話スタイルが登場
Microsoftのエンジニアであるマイク・デビットソン氏が、Microsoftの検索エンジンであるBingに搭載されたチャットボット(Bing Chat)に「クリエイティブ(Creative)」「バランス(Balanced)」「正確(Precise)」という3つの会話スタイルを正式に導入したことを明らかにしました。
Update: This is now rolled out to everyone who is on the New Bing. Let us know how it works for you! You should be able to have a wider range of conversations with Bing now. (And yes, we are working on raising limits too.) https://t.co/7LrnLB8M3Q
— Mike Davidson (@mikeindustries) March 2, 2023
AI-powered Bing Chat gains three distinct personalities | Ars Technica
https://arstechnica.com/information-technology/2023/03/microsoft-equips-bing-chat-with-multiple-personalities-creative-balanced-precise/
Microsoftは2023年2月7日に、OpenAIの大規模言語モデルであるGPTをベースにした対話型AIをBing Chatとして採用したことを発表しました。
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しかし、リリースされてすぐのBing Chatは動作が不安定で、突然正気を失ったようにユーザーをののしったり支離滅裂な回答を返したりしてくることがあると話題になりました。このBing Chatの暴走の原因は「ユーザーとの会話が長くなりすぎること」にあったそうで、Microsoftは一日あたりのメッセージ数や会話の入力件数に制限を加えました。
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同時にMicrosoftは、「クリエイティブ」「バランス」「正確」の3つから会話スタイルを選ぶ機能の搭載を検討しており、2月22日の発表で「Bing Chatの会話のトーンを選択できるオプションを追加します」と述べています。
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この会話スタイルを切り替えられる機能は、2023年2月24日から一部のユーザーのみを対象に試験的にリリースされ、3月2日から新しいBingの全ユーザー向けに公開されました。
ArsTechnicaによれば、「クリエイティブ」を選ぶと、より短く突拍子もない答えが返ってくるとのこと。一方で「正確」を選ぶと正確さを重視した回答を返しますが、正確に答えられない場合は回答を拒否することもあったそうです。その中間に当たる「バランス」は、Bingでの検索結果やウェブサイトからの引用を含んだ回答が多く、最も回答が長くなったとのこと。
なお、Microsoftのエンジニアであるミカイル・パラキン氏によれば、3つの会話スタイルはそれぞれ、RLHF(Reinforcement Learning from Human Feedback)によるファインチューニングやプロンプトの処理に違いがあるそうです。
Multiple changes, including differently fine-tuned and RLHFed models, different prompts, etc.
— Mikhail Parakhin (@MParakhin) March 1, 2023
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