レビュー

ブラウザ上で描いたイラストと同じ構図で画像生成AIに絵を描いてもらえる「Scribble Diffusion」が登場


画像生成AIのStable Diffusionはテキストを入力して指示を出すことで画像を生成できますが、テキストだけだと自分の望み通りの絵を生成するのはなかなか難しいもの。「Scribble Diffusion」は、ブラウザ上で描いた落書きとテキスト入力から自分の希望に近い絵をStable Diffusionで生成することが可能で、動作デモをブラウザから試すことが可能です。

Scribble Diffusion
https://scribblediffusion.com/

このScribble Diffusionは、プロンプトとして画像の構図や深度情報などを追加で与えるためのニューラルネットワーク「ControlNet」を応用しています。ControlNetを使うとどういう画像が生成できるのかについては、以下の記事を読むとよくわかります。

ポーズや構図を指定してサクッと好みのイラスト画像を生成しまくれる「ControlNet」&「Stable Diffusion」の合わせ技を試してみたよレビュー - GIGAZINE


Scribble Diffusionのデモページにアクセスするとこんな感じ。正方形のキャンバスにイラストを描き、その下にある入力欄にテキストで説明を入力し、「Go」ボタンをクリックします。


以下の例はデフォルトで入力されていたもので、山の間から太陽が顔をのぞかせるイラストとテキストだったのですが、山並みを示すギザギザは湖岸だと判断されたようで、山並みは湖の対岸に描かれています。また、「山の間から見える太陽」らしき存在は描かれていませんでした。


イラストをもっと細かく描いたらどうなるのだろうかと思って描いたのが以下。テキストはシンプルに「ギターを弾いているネコ」で、イラストもその通りに描いています。


生成した画像が以下。表情が険しくなってはいますが、構図通りに絵が描かれており、ほぼ期待していた結果に近い絵が出力されています。


今度は「ソルト・ベイのようにケーキに砂糖を振りかけるイーロン・マスク」


結果はこんな感じ。イーロン・マスクの再現性は非常に高いですが、ケーキは謎の光に変換されています。


そこで、以下のようにイラストの右手とケーキ部分をもうちょっと書き込んでから、同じテキストで出力してみました。すると、ちゃんとケーキらしきものに砂糖を振りかけるイーロン・マスクの絵が出力できました。


なお、Scribble DiffusionのコードはGitHubで公開されており、自前のサーバーに構築することが可能です。

GitHub - replicate/scribble-diffusion: Turn your rough sketch into a refined image using AI
https://github.com/replicate/scribble-diffusion

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
無料で落書きをリアルな風景画に変換してくれる「NVIDIA Canvas」を使って神絵師になってみた - GIGAZINE

画像生成AI「Stable Diffusion」でたった1枚の画像から「特定の画像っぽい○○」をわずか数十秒で生成する方法が発表される - GIGAZINE

テキストの説明と超ざっくりしたイラストから高クオリティな画像を生成可能な「Make-A-Scene」をMetaが発表 - GIGAZINE

落書きをリアルな風景写真にリアルタイムで変換できる驚異的なお絵かき技術「GauGAN」をNVIDIAが発表 - GIGAZINE

in レビュー,   ソフトウェア,   ウェブアプリ,   アート, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article here.