銃で撃った弾丸で「水切り」に挑戦した動画が登場、ハイスピードカメラが捉えた予想外の結果とは?

ガラスの割れる瞬間やライフル銃の弾丸が飛んでくる様子などをハイスピードカメラで捉えたスローモーション映像を公開しているThe Slow Mo Guysが、弾丸を水面に向けて発射した際の動きを実験しています。
Bouncing Bullets off Water in Ultra Slow Motion - The Slow Mo Guys - YouTube

YouTuber「The Slow Mo Guys」のGav氏とDan氏。

射撃場の池に向けて弾丸を発射すると、あちこちに跳弾するおそれがあり、撮影が困難です。

そこで後ろに土手を設けた水槽に向けて弾丸を発射することで、跳ね返った弾丸はそのまま砂の中に入ることになります。

Dan氏によると、50口径のライフル弾を用いた場合、水槽を簡単に破壊してしまう可能性があるとのこと。そこで今回は小型の.22ロングライフル弾を使用します。

撮影にはハイスピードカメラ・Phantom TMX 7510を使用。撮影速度はフルフレームで秒間8万2000コマで撮影可能です。

Dan氏は「発射された弾丸が水槽を突き破る」「弾丸が水面で跳ね返る」の2パターンを想定しています。

まず実験的に弾丸を水面に向けて発射したところ、大きな水しぶきを上げて弾丸が跳ね返り、背後の土手に直撃しました。

撮影したスローモーション映像を確認すると、かなり手前の方に着弾しています。Dan氏は「水槽の奥にぶつけて水槽を破壊したくなかったので、手前を狙うしかなかったんです」と述べています。

次に両氏は水槽の下にLEDライトを設置し、再度弾丸を発射します。

スローモーション映像を見ると、水槽の中心に着弾した弾丸が水をかき分けて跳ね返っていることが確認できました。

速度を測定すると、入水時は671mph(約1080km/h)でした。

水の抵抗によって減速した弾丸は、469mph(約754km/h)まで減速して水中を飛び出します。

さらに両氏は9x19mmパラベラム弾での実験を行ないます。

発射された弾丸は.22ロングライフル弾での実験よりも激しい水しぶきを上げます。

撮影したスローモーション映像を確認すると、発射された弾丸は水中で跳ね返らず、水槽の壁に衝突しています。

しかし水槽に衝突した弾丸は落下せず、跳ね返っていることから、衝突時にまだ十分な推進力があったことが確認できるとのこと。

このような結果が起こった原因をDan氏は「発射角度が急すぎた」と推察。水面で弾丸を跳ね返らせるためにはもっと浅い角度で発射する必要があります。

拾い上げた弾丸を見ると、先端が平らになってしまっています。

9x19mmパラベラム弾での実験と同様の角度で、再度.22ロングライフル弾を発射してみます。

.22ロングライフル弾も同様に水槽の壁に阻まれてしまっています。

弾丸を確認すると、.22ロングライフル弾は全体が平らになっています。

両氏は「弾丸が水面で跳ね返るだけでなく、水槽を破壊せず壁に衝突することは予想外でした」と述べています。

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