TikTokが有料化機能を開発中との報道
TikTokは規模が拡大するほどクリエイターの収益が少なくなるという指摘を受けて、クリエイター基金の刷新を検討していますが、他にも「価値があってやりがいがある」と思わせるプラットフォームになるために、ペイウォール機能の開発が進められているそうです。実現すると「任意の金額を支払った人にだけ動画を見せる」ことが可能になります。
TikTok’s Growth Hacking Includes Paywalled Video — The Information
https://www.theinformation.com/articles/tiktok-s-growth-hacking-includes-paywalled-video
TikTok creators might soon put some videos behind a paywall | Engadget
https://www.engadget.com/tiktok-video-paywall-201730007.html
TikTok is reportedly working on paywalled videos and a revamped creator fund - The Verge
https://www.theverge.com/2023/2/13/23597661/tiktok-paywalled-videos-creator-fund-revamp-report
ニュースサイト・The Informationが報じた内容によると、TikTokの計画しているペイウォール機能は、1ドル(約130円)またはクリエイターの設定した任意の金額を支払うことで動画を視聴するというもので、クリエイターは独占的コンテンツを有料ファンだけに提供できるようになります。
このほかに、2020年から始めた、3年間で10億ドル(約1300億円)をプールするという「クリエイターファンド」についても、クリエイターの稼げる金額が制限されているとの指摘があり、参加資格要件を10万フォロワーに引き上げた上で、より長い動画をアップロードしたクリエイターに多くの支払いを行う改正を順次展開していく予定だとのこと。すでに、フランスとブラジルでは新たなファンドのテストが行われており、2023年3月にはアメリカでもテストが始まる見込みです。
なお、ショート動画で強みを見せるTikTokへの対抗策を他のプラットフォームも打ち出してきており、たとえばYouTubeは2023年2月からショート動画も収益化し広告収入が受け取れるようになっています。
YouTubeで2023年2月1日からショート動画でも広告収入が受け取れるように、パートナープログラムの改訂に伴いYouTubeで収益化を続けるには7月10日までに新規定への同意も必要に - GIGAZINE
・関連記事
子どもはTikTokに1日あたり平均107分を費やしておりYouTubeの67分を大幅に上回っていることが判明 - GIGAZINE
TikTokがライブ配信の年齢要件を18歳以上に引き上げる、大人の視聴者限定のライブ配信も可能に - GIGAZINE
「TikTokが拡大するほど動画クリエイターは収益が少なくなる」という落とし穴がある - GIGAZINE
TikTokがクリエイターの収益化支援プロジェクト「Creator Next」を発表 - GIGAZINE
・関連コンテンツ