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FacebookとInstagramの運営元「Meta」が「賄賂を受け取ってユーザーアカウントを乗っ取った疑い」で20人以上の従業員を解雇・懲戒処分していたことが発覚


FacebookやInstagramなどを運営するMetaの従業員が、賄賂を受け取ってユーザーのアカウントを乗っ取っていたことが明らかになりました。Metaの内部文書では、従業員が数千ドル(数十万円)の賄賂を受け取っていたことも報告されており、2021年~2022年に20人以上の従業員が不正アクセスを理由に解雇・懲戒処分されていたことも判明しています。

Meta Employees, Security Guards Fired for Hijacking User Accounts - WSJ
https://www.wsj.com/articles/meta-employees-security-guards-fired-for-hijacking-user-accounts-11668697213


ウォール・ストリート・ジャーナルが入手したMetaの内部文書では、解雇された従業員はMetaのアカウント復旧支援システム「Online Operations(Oops)」を悪用してアカウントの乗っ取りを実行したとされています。

FacebookやInstagramでは、機械的な処理によって投稿の検閲やアカウント停止を実行しています。しかし、機械的な処理では判断を誤る場合もあり、ユーザーからは「ポリシーに反していないのに、突然アカウントが停止されてしまった」という問題が度々報告されていました。それにもかかわらず、Metaには有人のアカウント復旧サポート体制が整っておらず、2022年になってようやく有人カスタマーサポート体制の構築が始まっています。

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Oopsは上記のような「アカウントを停止され、十分なサポートを受けられない」というユーザー向けに用意されている「最終手段」で、アカウント操作権限を持つ従業員がユーザーのアカウントを操作できるシステムです。Metaによって解雇・懲戒処分された従業員はOopsを悪用して特定のユーザーのアカウントを停止していました。また、Oopsを悪用した従業員の中には依頼者から数千ドル(数十万円)の賄賂を受け取っていた者も存在していました。

ウォール・ストリート・ジャーナルによると、20人以上の従業員に対する処分はMetaの幹部が主導する内部調査の一環として実行されたとのこと。Metaの広報担当者は「私たちは、同種の詐欺に関与している従業員に対して適切な措置をとり続けます」と述べています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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