メモ

「中国のスパイがHuaweiの捜査を妨害しようとした」とアメリカが主張、2人の中国人諜報員を逮捕へ


中国の大手通信機器メーカーであるHuawei(ファーウェイ)に対してアメリカが行っている刑事訴追に関して、中国のスパイと見られる2人が、アメリカの法執行機関の関係者に賄賂を渡して内部情報を入手しようとしたことが、アメリカ司法局の発表で明らかになりました。

Two Chinese Intelligence Officers Charged with Obstruction of Justice in Scheme to Bribe U.S. Government Employee and Steal Documents Related to the Federal Prosecution of a PRC-Based Company | USAO-EDNY | Department of Justice
https://www.justice.gov/usao-edny/pr/two-chinese-intelligence-officers-charged-obstruction-justice-scheme-bribe-us


Bloomberg - Huawei Investigation Was Targeted by Chinese Spies, US Alleges
https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-10-24/chinese-spies-tried-to-obstruct-probe-of-a-telecom-us-alleges

U.S. Says Chinese Tried to Obstruct Huawei Prosecution - WSJ
https://www.wsj.com/articles/u-s-says-chinese-tried-to-obstruct-huawei-prosecution-11666633408

Uncle Sam fingers Chinese agents operating on US soil • The Register
https://www.theregister.com/2022/10/24/justice_department_china_charges/

2019年1月、アメリカがHuaweiに対して「アメリカ企業からの情報窃盗や、イラン制裁に反してイラン企業と取引した」として刑事訴追しました。訴追はHuaweiや2つの関連会社に対して13件の違法行為を理由に行われており、アメリカ連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ長官は「今回の刑事訴追は、Huaweiがアメリカの企業や金融機関を搾取し、公平で公正な市場取引に脅威を与えていたという恥知らずな蛮行を白日の下にさらすものです」と主張しています。

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Huaweiに対するアメリカの刑事訴追と関連して、2022年10月21日に中国人のスパイとみられる2人がニューヨークのブルックリンで起訴され、その起訴状が24日に公開されました。それによるとGuochun He被告とZheng Wang被告の2人が名前を挙げられており、両名は連邦検事局からファイルやその他の情報を盗む計画を画策したとされています。起訴状では、その計画は「中国に本拠を置くグローバルな電気通信会社に対する連邦犯罪捜査と訴追に関連している」と記載されていますが、起訴状の中でHuaweiには言及していません。しかし、THE WALL STREET JOURNALによると、この事件に詳しい関係者はこれがHuaweiに関係している事件だと認めているとのことで、2019年に始まる訴追と関係した事件だと考えられています。

起訴状によると、He被告とWang被告は2017年初めから活動を開始し、「中国のスパイと見せかけて実はアメリカ政府の二重スパイとして働く、アメリカ法執行機関職員」との関係を深めていったそうです。アメリカ司法省によると、被告と一緒にスパイとして活動した執行機関職員はアメリカ政府とつながっている二重スパイであったため、今回の件の詳細が明らかになりました。He被告とWang被告はこのスパイ行為を通して、ビットコインや現金、宝石類で数千から数万ドルを二重スパイの職員に賄賂として支払ったことも、起訴状は明らかにしています。


中国のスパイと見られる容疑者の逮捕・起訴は立て続けに13人の個人に対して3件発表されており、Huaweiに関連すると指摘されているHe被告とWang被告の事件もその一環です。FBIのレイ長官は、「3つの事件は無関係のように見えますが、これらの事件はいずれも、中国政府が目に余る国際法違反をしていることを明らかにしています。直近の3つのケースに限らず、他の何千ものケースで、中国政府が確立された民主主義の規範と法の支配を脅かしていることがわかりました」と語っています。

アメリカ連邦法執行当局は何年にもわたって中国がもたらす国家安全保障上の脅威について取り組んでおり、ブリオン・ピース連邦検事は「本日の訴状は、法の支配を弱体化させるための中国政府の絶え間ない努力を強調するものです」と起訴状の中で訴えています。また、今回の起訴を発表した記者会見でメリック・ガーランド司法長官は「これは、中国に本拠を置く企業を説明責任から逃れさせ、司法制度の完全性を損なう、中国の諜報機関による悪質な試みです」と述べています。

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in メモ, Posted by log1e_dh

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