「Firefox 105」正式版リリース、「現在のページのみ」の印刷に対応
ウェブブラウザ「Firefox 105」の正式版が公開されました。印刷プレビューで「現在のページのみ」を印刷できるようになったほか、OSごとのパフォーマンス・信頼性の向上が図られています。
Firefox 105.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.mozilla.org/en-US/firefox/105.0/releasenotes/
◆現在のページのみを印刷
印刷プレビューダイアログに現在のページのみを印刷するオプションが追加されています。印刷プレビューの「ページ指定」プルダウンリストを開くと、新たに「現在のページのみ」という項目が追加されています。これを選択することで、プレビューで主に表示しているページに限定して印刷を行うことができます。
◆Linuxでのメモリ消費量改善
LinuxでFirefoxを動作させる際にメモリ不足になる可能性が低くなり、またメモリが少なくなった場合でもその状況に適切な対処ができるようになったため、システムの残りの部分に対する影響を抑えるようになりました。
◆Windowsでの堅牢性向上
WindowsでFirefoxを動作させる際、個々のタブがクラッシュしたことによりメモリが一時的に不足したとしても、より適切にメモリ管理できるようになったためFirefox自体がクラッシュする可能性は減少しました。
◆macOSでの操作性向上
macOSでのタッチパッドによるスクロールが、直感的でない斜めスクロールを減らすことで従来よりも簡単になりました。
◆巨大リストの検索効率改善
大きなリストにおける検索速度が2倍に向上しました。これに伴い、array.includes()メソッドおよびarray.indexOf()メソッドがSIMDバージョンに置き換えられます。
◆User Timing L3準拠
今回のバージョンアップでFirefoxはUser Timing L3仕様準拠となります。これによりperformance.mark()メソッドやperformance.measure()メソッドの引数に、以下のオプションが追加されました。
・start:開始時刻
・end:終了時刻
・duration:継続時間
・detail:追加メタデータ
◆スクロールバーを操作できなくなる不具合の修正
タッチスクリーンやスタイラスを使用する操作で、ページのスクロールバーをドラッグできなくなるバグがありましたが、これが修正されています。
◆分割されたService Worker
サードパーティのコンテキストで分割されたService Workerに対応しました。Service Workerをサードパーティのiframeに登録すると、最上位ドメインの下に分割されます。
また、Firefox 105には7件のセキュリティバグフィックスが含まれています。
なお、次期メジャー版となる「Firefox 106」は現地時間の2022年10月18日にリリース予定です。
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