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Amazonが「Amazonベーシック」などの自社ブランドの削減・撤退を検討中との報道


Amazonは乾電池USBハブなどの日用品を取り揃える「Amazonベーシック」や、シャツなどの衣服をラインナップする「Amazon Essentials」などの自社ブランドを展開しています。しかし、Amazonは「自社ブランドの製品を検索結果の上位に表示させている」といった独占的な振る舞いが指摘されており、規制当局の追及を回避するために自社ブランドを縮小し、自社ブランド部門の閉鎖も計画していることが報じられています。

Amazon Has Been Slashing Private-Label Selection Amid Weak Sales - WSJ
https://www.wsj.com/articles/amazon-has-been-slashing-private-label-selection-amid-weak-sales-11657849612

Amazonは日用品を扱う「Amazonベーシック」や衣服を扱う「Amazon Essentials」の他に、食品ブランド「Happy Belly」、綿棒やトイレットペーパーを扱う「Presto!」など数多くの自社ブランドを展開しています。しかし、Amazonの自社ブランドについては「自社ブランドの製品を他社製品よりも目立つ位置に表示させる」という独占禁止法に抵触しかねない方針をとっていることが指摘されていました。

Amazonが自社ブランドの商品を他社製品より目立つ位置に表示させているという指摘 - GIGAZINE


ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Amazonの幹部は自社ブランドの担当者に対して製品数を半分に削減するよう指示したとのこと。自社ブランド製品の削減は、上記のような独占的戦略に対する規制当局の追及を逃れることが目的とされています。

また、Amazonの自社ブランド製品による売上は、Amazonの小売全体の売上価格の1%程度だったとのことで、一部のAmazon関係者は「自社ブランド製品の売上高の低さ」も自社ブランド製品削減の一因であると指摘しています。さらに、Amazonの関係者は「Amazonの幹部は、自社ブランド部門の閉鎖も検討していた」と述べています。

なお、Amazonはウォール・ストリート・ジャーナルの報道に対し「自社ブランド部門の閉鎖を検討したことは一度もありません。私たちは、多くの小売業者が数十年にわたって行ってきたことと同様に、自社ブランド部門への投資を続けています」という声明を発表しています。

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in ネットサービス, Posted by log1o_hf

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