オープンソースのゲームエンジン「Godot」がAI製コードを今後受け付けないことを決定、AIを多用するユーザーが自分のコードを十分に理解して修正できるとは限らないため

「Slay the Spire 2」や「Brotato」などのゲームを支えるオープンソースのゲームエンジン「Godot」が、AIで生成した大量のプルリクエストに悩まされていることを理由に、今後は自律型AIエージェントやバイブコーディングによるプルリクエストを受け付けないという判断を下しました。
Changes to our Contribution Policies – Godot Engine
https://godotengine.org/article/contribution-policy-2026/
Open source game engine Godot will no longer accept AI-authored code contributions: 'We can't trust heavy users of AI to understand their code enough to fix it' | PC Gamer
https://www.pcgamer.com/gaming-industry/open-source-game-engine-godot-will-no-longer-accept-ai-authored-code-contributions-we-cant-trust-heavy-users-of-ai-to-understand-their-code-enough-to-fix-it/
Godotを開発するGodot Foundationによると、ここ数年で大量のプルリクエストが届くようになったとのこと。特に新規コントリビューターからのものが顕著で、AIエージェントによるものもあれば、人間がAI生成コードを提出するケースもあるそうです。
一方でプルリクエストを処理する人間の数は変わっておらず、質の高いコードを維持するために全てのPRに対応しきれないという事態に直面しています。Godot Foundationは「これまでは何とか目をつぶることができていたが、もはや無視できる状況ではない」として、コントリビューションに関連するポリシーを見直すことを決定しました。

ポリシーはまだ検討中ですが、改訂後は自律型AIエージェントやバイブコーディングの使用を禁止し、すべてのコードが人間によって作成されることを求めるとのことです。AIの使用はコード補完や検索置換、翻訳といった単純な作業に限定され、コード作成に何らかの形でAIを使用した場合はプルリクエストのディスカッションでその事実を開示しなければなりません。また人間同士のコミュニケーションにおけるAI生成テキストの使用も禁止されます。
Godot Foundationには「新しいコントリビューターにフィードバックを行うことで将来のメンテナーとして成長してもらう」という活動目的があるそうですが、コントリビューターがAIだとフィードバックが無意味になります。また、AIを多用するユーザーは自分のコードを十分に理解して修正できるとは限らないため、AIを許可していてはこの目的を達成できません。

Godot Foundationは「明示的なメンテナーの許可なしに、新規コントリビューターが新機能の追加や大規模なリファクタリングを行うことを禁止する内容をポリシーに追加します。これにより、新しいコントリビューターは、バグ修正やドキュメント作成に取り組みながらコードベースを学び、メンテナーとの信頼関係を築いた上で、大規模なプロジェクトに取り組むことになります。現在利用可能なAIツール群は日々変化しています。私たちは引き続き、これらに対して保守的な方針を維持しますが、状況の変化に応じて継続的に見直しを行っていきます」と述べました。
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