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ロシアの宇宙飛行士が国際宇宙ステーションで反ウクライナ活動を行う


ロシアにおける宇宙開発を担当する国営企業・ロスコスモスが、2022年7月5日(月)に公式Telegramチャンネル上に「反ウクライナ活動を行うロシア人宇宙飛行士」の写真を投稿しました。

Russian astronauts use space station to promote anti-Ukraine propaganda | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2022/07/russian-astronauts-use-space-station-to-promote-anti-ukraine-propaganda/

7月5日にロスコスモスが投稿したのが以下。投稿のタイトルは「ルガンスク人民共和国解放記念日!地球で、宇宙で祝う」というもので、ロスコスモスの宇宙飛行士であるオレッグ・アルテミエフ氏、デニス・マトヴェーエフ氏、セルゲイ・コルサコフ氏が国際宇宙ステーション(ISS)でルガンスク人民共和国とドネツク人民共和国の国旗を持って撮影した記念写真も一緒に投稿されています。


この投稿について、海外メディアのArs Technicaは「ロシアがウクライナに侵攻して以来、アメリカ・ロシア・日本・カナダおよび欧州宇宙機関によって運営されている国際宇宙ステーションが、これまでで最も露骨にロシアの宣伝目的で使用されました」と記しています。


ルガンスクとドネツクはウクライナ東部にある準国家で、ロシアがウクライナの領土で分離主義者を先導したため、ウクライナとロシアは2014年以降2つの地域をめぐって争いを続けてきました。国連は2つの共和国を国として認めておらず、ウクライナはルガンスクとドネツクを「一時的に占領された領土」と認定しています。2022年2月にロシアがウクライナを侵攻して以来、両国間の戦闘は激化しており、2022年6月の最終週にはロシアがウクライナのルハンシク地域全体を占領したと主張しています。

ロスコスモスはロシアによるウクライナへの侵攻が始まってからも、ISSにおいてNASAや他の宇宙機関と協力を続けてきました。アメリカの政府関係者は、ロシアがウクライナに侵攻した後に「NASAはロスコスモスとの関係を断ち切るべき」と主張しましたが、NASAは地球上で起きている紛争を超えて宇宙での協力関係を続けるべきと主張。また、NASAはISS内からロシアのセクションを切り離すことは困難であり、ロシアと対立すればISSの運用そのものに支障が出ると述べました。


また、NASAのビル・ネルソン長官は「冷戦の真っただ中に、ソビエト連邦とアメリカは致命的な敵対関係にあり、核兵器がいつ使用されてもおかしくない状況でした。そんな中、アメリカとソビエトは1975年に宇宙で出会いました。ソビエト崩壊後も宇宙での平和的な協力関係が続き、アメリカの宇宙船はロシアの宇宙ステーションミールとドッキングすることもありました。そんな協力関係が続いた後、アメリカはロシアと協力して国際宇宙ステーションを建設することに決めました。両国は共に運用に必要な存在であり、ロシア人は推進力、アメリカ人はステーションを存続させるために、非常に専門的な協力関係を保ち続けています」とドイツメディアのDerSpiegelに対して語っています。

そんなISSで反ウクライナ活動を行ったロシアに対して、Ars Technicaは「ロスコスモスは地球上の血なまぐさい紛争を宇宙にまで持ち込みました」「一部の関係者にとって、ロシアがプロバガンダ目的でISSを使用することは容認できることではありません」と報じています。

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in メモ, Posted by logu_ii

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