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小惑星からプラチナの採掘を目指す新興企業「AstroForge」が16億7000万円を調達


宇宙空間にある小惑星からプラチナやレアメタルなどの資源を採掘し、それを地球に持ち帰るというSF映画のような技術の実現を目指すスタートアップが、1300万ドル(約16億7000万円)の資金を獲得したと報じられています。

Astroforge raises $13M seed round for asteroid mining ambitions | TechCrunch
https://techcrunch.com/2022/05/26/astroforge-raises-13m-seed-round-for-asteroid-mining-ambitions/

AstroForge aims to succeed where other asteroid mining companies have failed | Ars Technica
https://arstechnica.com/science/2022/05/astroforge-aims-to-succeed-where-other-asteroid-mining-companies-have-failed/

小惑星は貴重な鉱物資源の宝庫ですが、採掘のためのプラットフォームの打ち上げには膨大なコストがかかることから、過去には「投資に見あうだけの成果は得られにくい」との指摘がなされていました。しかし、技術の進歩により少しずつ現実味を帯びるようになってきています。

そんな中、2030年までに小惑星からプラチナを採掘することを目指す新興企業であるAstroforgeが、1300万ドルのシードラウンドを終了し、資金調達に成功したことを発表しました。


Astroforgeの共同設立者であるMatt Gialich氏とJose Acain氏は、宇宙で資源を精製する技術を開発したと話していますが、宇宙で採掘をする上で立ちはだかる数々の技術的課題をどう解決するのかの詳細は明かしていません。Gialich氏によると、Astroforgeは直径20メートルから1.5キロメートルの小惑星を対象としており、小惑星に着陸することはないとのこと。

Gialich氏はインタビューに対して、「小惑星の採掘と言うと、みんな笑うんですよ。『ドラッグをやり過ぎておかしくなった連中が、一体どんなクールなアイデアを思いついたんだ?』って。でも実際には、SFの領域から現実的に可能な領域まで持っていくことができるんです」とコメントしました。

Astroforgeの自信の源となっているのが、NASAの宇宙探査機「オサイリス・レックス」と、日本のJAXAが打ち上げた「はやぶさ2」が小惑星からのサンプル採取に成功したことです。どちらも研究用の試料を少量採取しただけですが、これらの事例は小惑星からの採掘が技術的に可能なことを示していると、Astroforgeは考えています。


1300万ドルという資金は小さな額ではありませんが、宇宙開発にかかる費用を考えると十分ではないようにも思えます。これについて、Gialich氏は「私たちは小惑星を採掘するために、とても小さな宇宙船をロケットに積み込もうと考えています。ですから、最初の帰還ミッションには何兆ドルもかかったりしないでしょう」と述べて、他のロケットのペイロードに同乗する形で採掘機を宇宙に送り出すことで、コストを低く抑えられるとの見方を示しました。

Astroforgeは既に、宇宙開発企業のOrbAstroと提携して最初のデモンストレーション用衛星を開発しているほか、イーロン・マスク氏率いるSpaceXのFalcon 9ロケットに機材を詰め込むライドシェアミッションへの参加権も獲得しているとのことです。

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in メモ, Posted by log1l_ks

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