レビュー

運命のカードに刻まれた数字を組み合わせて戦略的に数秘術と魔法を駆使するカードゲーム「Blade Rondo外伝 Cross Lords」プレイレビュー


Domina Gamesの人気対戦カードゲーム「Blade Rondo」シリーズの外伝となるカードゲーム「Blade Rondo 外伝 Cross Lords」が2022年5月下旬に登場します。星占いをテーマに、運命のカードに刻まれた「数字」を駆使して魔女同士が戦うという内容で、Blade Rondoシリーズでありながらこれまでと全く異なるゲームになっているとのこと。そんなCross Lordsを一足早く遊ぶ機会を得られたので、実際にプレイしてみました。

Cross Lords | Domina Games
https://www.dominagames.com/crosslords

◆外箱・内容物
Cross Lordsのパッケージはこんな感じ。


プレイ人数は1~2人、プレイ時間は15~30分、対象年齢は12歳以上を想定。


さっそく中を確認するためにフタを開けます。フタの裏側には数秘術や占星術を思わせるイラストがあしらわれていました。


中に入っていたのは説明書とライフボードが2枚。


80枚のカードと、青い敵行動キューブが1つ、赤いライフマーカーが2つ。


カードはキャラクターカード、禊(みそぎ)カード、星霊カード、敵カード、運命カードの5種類があります。


運命カードには数字が書かれており、それぞれに異なるイラストと名前が与えられています。


◆2人対戦で遊んでみた
まずは2人対戦で遊ぶべく、ゲームの準備を行います。ライフボードの「20」にライフマーカーを置きます。


6枚あるキャラクターカードをよくシャッフルし、2人のプレイヤーに3枚ずつ配ります。キャラクターカードには固有の効果が設定されているので、各プレイヤーは3枚の中から1枚を選びます。最初は効果を見てもゲームでどれだけ有利なのかがよくわからないので、まずは見た目だけでキャラクターカードを選択しました。


ライフカード2枚の横に星霊カードと禊カードを置きます。


反対側に運命カードをシャッフルして山札として置きます。また、選んだキャラクターカードはライフボードの左隣に配置します。


これで準備完了。先攻・後攻をジャンケンなどで決めます。


先攻は山札から手札を3枚、後攻は5枚取ります。


ゲームのルールは非常にシンプルで、相手のライフポイントを0にしたら勝ち。プレイヤーは自分のターンに「星くず生成」「攻撃」「連番作成」「同値作成」「昇華カードの起動」「星霊昇華」を、好きな順番で好きなだけ実行できます。そして、ターン終了時に「昇華カードを未使用に戻す」「手札が3枚を超えていれば3枚になるように好きな手札を捨てる」「山札から運命カードを4枚引いて手札に加える」という処理を順番に行い、相手にターンを渡します。

星くず生成」は、手札の運命カードに刻まれている数字を合計で10になるように、ライフボードの右側に公開し、「星くず」にします。この星くずを使って、相手に「攻撃」を宣言することで相手のライフポイントを1減らすことができます。使った星くずは捨て札にします。また、生成した星くずはその手番内に必ず使い切らなくてはなりません。


手札の運命カードは星くずにするだけではなく、昇華カードにすることができます。運命カード3枚を、数字が連番になるように組み合わせて手札を公開し……


そのうち1枚だけをライフボード手前の昇華エリアに配置します。運命カードには昇華カードになった時に発動できるスキルが書かれているので、このスキルを参考に昇華カードを「連番作成」できます。作成した昇華カードは昇華エリアから前に突き出すことで、「昇華カードの起動」が可能。例えば、この「2:愛」のカードは、「手札1枚の数字を1か2増やす」という効果を持ちます。


この「2:愛」の昇華カードを起動した効果で、手札にある「8:王」のカードの数値を2増やして10のカードにすることができます。これで、8のカード1枚で星くずを生成することができるというわけです。昇華カードは1枚につき1ターンに1度しか起動できませんが、ターン終了時に再び未起動の状態に戻るので、一度生成すれば最後まで昇華カードとして手元に置いておくことができます。ただし、昇華エリアにはカードを最大7枚までしか配置できないので注意が必要です。


同値作成」は、同じ数値の運命カード3枚の組み合わせを公開し、そのうち1枚を昇華カードにすることができます。また、同値作成は3枚全てを捨て札にすることで、ライフポイントを2回復できます。なお、以下の画像にある「α:外」のカードは、連番作成と同値作成の時に限りオールマイティとして使える運命カードです。


また、運命カードの中には赤色の「スカーレット」が含まれています。スカーレットの運命カードは、望むのであれば数字を1増減して使うことが可能。例えば、「3:剣術使い」のスカーレットは2あるいは4として使うことができます。そのため、数値を2と見なすことで、「0:終焉」「1:古星術」と組み合わせて連番作成を行うことができます。


ほかにも、さらに「4:外法使い」のスカーレットを5とみなし、さらに「2:愛」の効果で数値を1増やして6のカードとみなすことも可能。これで、6+4=10となり、星くずを生成できます。


星くずを2つ生成した状態。これで「攻撃」を宣言すれば、相手のライフポイントに2ダメージを与えることができます。


しかし、ここで「3:剣術使い」の昇華カードを起動。「3:剣術使い」は星くず2つをコストにして相手に3ダメージ与えることができるので、星くずをそのまま攻撃に使うよりも強力になるというわけです。


そして、先に相手のライフポイントを15・10・5以下にすることができると……


禊カードを1枚ゲットできます。禊カードはそのまま昇華エリアに置き、昇華カードにすることができます。


また、星くずを3つ使うことで……


星霊昇華」で星霊カードを昇華エリアに召喚することができます。星霊は起動すればノーコストで相手に1ダメージを与えられるので、非常に強力。


また、キャラクターカードにも固有の効果が設定されています。例えば「星の剣のリュドミーラ」は、ターン中に合計3以上のダメージを相手に与えている場合、手札1枚を無条件で星くず1つにできるという効果を持ちます。


「4:外法使い」の昇華カードは、自分に2ダメージを与えながら、相手に4ダメージを与えるというカード。つまり、「4:外法使い」を発動すれば、「星の剣のリュドミーラ」の効果が発動して星くずを1つ追加できるので、実質相手に合計5ダメージ与えることが可能になるというわけです。


そんな感じでお互いにライフポイントを削りあい、どちらがとどめを刺されてもおかしくない状態に。後攻のアナスタシアは、相手のライフポイントをこのターンですべて削らないと、次のターンで確実にやられてしまいます。


まず、アナスタシアは「6:反旗」の昇華カードを起動。


「6:反旗」のカードは6のカード2枚で星くず1つを作ることができ、さらに相手に1ダメージを与えると同時に自身のライフポイントを1回復するという効果を持ちます。さらに「10:聖域」1枚を星くずにします。


星くずが2つできたので、「3:剣術使い」の効果で3ダメージを与えます。これで相手のライフポイントは残り1。


さらに禊カードの効果で、残り1枚の手札を捨てて、カードを1枚引きます。


引いてきたカードは「0:終焉」のカード。このカード1枚ではもうどうしようもないかと思われましたが……


「5:運命の交差点」の昇華カードを起動。「手札1枚の数字を以下のように変更する。(0⇔10)(1⇔9)(2⇔8)(3⇔7)(4⇔6)(5⇔α)」という効果で、「0:終焉」のカードを10のカードに変更します。これで「0:終焉」のカード1枚が星くずとなり、相手を攻撃することができました。


相手のライフポイントが0になり、ゲーム終了。ルールを確認しながらのプレイでしたが、すぐにゲームに慣れたこともあり、ゲームにかかった時間はだいたい20分くらいでした。


◆ソロプレイで遊んでみた
Cross Lordsにはソロプレイモードも用意されており、1人でも遊ぶことができます。1人で遊ぶ場合、相手プレイヤーの代わりに敵カードを使います。


配置は基本的に2人プレイと同じ。


ソロプレイモードはプレイヤーが先攻となります。手札は3枚でスタート。


星くずを生成して……


相手に攻撃してターンエンド。


ソロプレイにおける敵の行動は、敵カードに書かれている行動パターン通りに処理します。カードの上に敵行動キューブを置き、ターンが進むごとにキューブを動かします。


今回の敵である「余命刻む シルルーゼ」は、最初こそ1ダメージしか与えてこないものの、2ターン目と3ターン目には自ら2ダメージを受けながらも4ダメージを与えてきます。


そのため、プレイヤー側があっという間にライフポイントを削られてしまい、15を下回ってしまいました。


本来であれば相手が禊カードをゲットできる場面なのですが、ソロプレイの敵キャラクターの場合は行動パターンの「禊」に書かれている行動を追加で処理します。


敵の行動パターンはループするので、3回に1回は1ダメージを与えるだけで終わります。この1ダメージを与えるだけのターンに猛攻をかける作戦に出ます。


同値作成で体力を回復しながら……


プレイヤー側も攻撃を重ねます。


作戦が功を奏し、なんとかギリギリで敵を倒すことができました。


Cross Lordsは1回プレイしたらすぐに理解できるほどシンプルなルールで、ボードゲーム初心者でもすぐに慣れて遊ぶことができますが、そのゲーム性は非常に奥深いものとなっています。数字の連番・同値や足し算の鍵となる運命カードには限りがあるので、「この数字のカードはあと何枚……」と数えることは重要なのですが、カードの効果やαカード、スカーレットなどで数字を調整できるため、作戦によって欲しい数字を作り出すことも可能で、戦略性はかなり広いと感じました。

Cross Lordsは2022年5月下旬に発売予定。価格は税込3520円で、Amazon.co.jpでも予約受付中です。

Amazon | Domina Games Blade Rondo 外伝 Cross Lords (1-2人用 15-30分 12才以上向け) ボードゲーム | ボードゲーム | おもちゃ

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in レビュー,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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