乗り物

自動運転車のWaymoがサンフランシスコで完全無人運転を開始、大都市での自動運転タクシーも計画中


Googleの兄弟企業であるWaymoの自動運転車は、2020年10月にアリゾナ州フェニックスで完全自動運転タクシーのサービスを開始し、2021年8月にはサンフランシスコ、11月にはニューヨーク市内でも運用試験をスタートしています。複雑な道路環境や交通量の多さが課題だった大都市での自動運転ですが、Waymoは2022年3月30日、サンフランシスコでの人間の運転者がいない「完全に自律的な自動運転」のスタートを成功させたと報告しています。


Waypoint - The official Waymo blog: Taking our next step in the City by the Bay
https://blog.waymo.com/2022/03/taking-our-next-step-in-city-by-bay.html

Waymo says fully driverless rides are coming to San Francisco - The Verge
https://www.theverge.com/2022/3/30/23002082/waymo-driverless-san-francisco-downtown-phoenix

Waymoの完全無人タクシー「Waymo One」は、アリゾナ州フェニックスでは正式にサービスが実施されており、60回以上サービスを利用したレビューでは「慎重すぎて歩行者が多いと動けなくなる」と言われるほど安全性が確かなものになっているとのこと。

「Waymo」の自動運転車に60回以上乗って分かったその安全性とは? - GIGAZINE


Waymoはサンフランシスコでも完全無人タクシーをテストしていましたが、従業員に加えて会社の「TrustedTester」プログラムのメンバーのみの利用だったり、カリフォルニア州の公益事業委員会からは「人間の安全運転者が同乗している限り、タクシーの乗車料金を請求できる」と制限された許可が出ていたりと、まだ完全な運用には至っていません。しかしWaymoは、「確かに新たな一歩を踏み出せています」と完全自動運転の展望を語っています。

以下のムービーでは、都市部での完全自動運転の実現を目指すWaymoの取り組みについて見ることができます。

Bringing the Waymo Driver to multiple geographies - YouTube


Waymoはサンフランシスコでの完全自動運転の運用が難しい理由として、既にサービスを開始しているフェニックスとは違う全く新しい道路環境になることを挙げています。


しかしながら、複数の地域で多くのテスト走行を行うことで、全く新しい地域に行く際でも機械学習により安全な走行が可能になっているとのこと。シミュレーションでは200億マイル(約321億キロメートル)以上を走行しているそうです。


また、以下のムービーではサンフランシスコで走行する自動運転車が、どのように道の状況を捉えて走行しているのかを見ることができます。

Our first days of fully autonomous driving in San Francisco - YouTube


Waymoの自動運転車が駐車している車両を避けながら走行し、道路を横切る歩行者を認識しているのがわかります。


交差点の右折時には、直進する車を待つために横断歩道の手前で停止しています。


自動運転タクシーのライバル社は夜間のみの運用を計画していると報道されている一方で、Waymoは24時間無休で利用できると述べています。Waymoはフェニックスでのサービスエリアの拡大と、サンフランシスコでの一般利用を近い計画として表明しており、より複雑で密集した都市環境での安全かつ効率的な運用について自信を示しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

Waymoがサンフランシスコで自動運転車のテストを開始 - GIGAZINE

「Waymo」の自動運転車に60回以上乗って分かったその安全性とは? - GIGAZINE

Waymoが完全自動運転タクシーの一般市民向けテストプログラムを開始 - GIGAZINE

Waymoが自動運転車の運用試験をニューヨーク市でもスタート - GIGAZINE

Waymoとボルボ・カーズ親会社が「ハンドルのない自動運転車」を発表、ライドシェアサービス向け - GIGAZINE

Waymoが自動運転技術の企業機密が一般公開されるのを防ぐために車両管理局を訴える、車両管理局も自局を起訴するよう助言 - GIGAZINE

in 乗り物, Posted by log1e_dh

You can read the machine translated English article here.