【訃報】Microsoftのサティア・ナデラCEOの息子が26歳の若さで亡くなる
Microsoftのサティア・ナデラCEOの息子であるザイン・ナデラ氏が2022年2月28日に26歳で亡くなったことが分かりました。ザイン・ナデラ氏は、脳性まひによる痙性四肢まひを患っていました。
Microsoft says son of CEO Satya Nadella has died. Zain Nadella was 25.
https://www.usatoday.com/story/tech/2022/03/01/zain-nadella-son-microsoft-ceo-dies/6978789001/
Zain Nadella, Microsoft CEO Satya Nadella's Son, Dies At 26
https://www.ibtimes.com/zain-nadella-microsoft-ceo-satya-nadellas-son-dies-26-3418278
Zain Nadella, 1996-2022: Microsoft CEO’s son remembered for love of music, profound impact on his dad - GeekWire
https://www.geekwire.com/2022/zain-nadella-1996-2022-microsoft-ceos-son-remembered-for-love-of-music-bright-smile-profound-impact-on-his-dad/
Microsoftは2月29日に幹部へ宛てたメールで、サティア・ナデラCEOの息子であるザイン・ナデラ氏が死去したことを通知しました。同社は、アメリカの一般大衆紙・USA TODAYを通じて発表した声明の中で、「非常に残念なことに、ナデラCEOの息子のザイン・ナデラ氏が亡くなりました。ナデラ夫妻は、家族として個人的に悲しむための時間をとっています」とコメントしました。
ザイン・ナデラ氏が出生時に治療を受けていた医療機関であるSeattle Children'sによると、同氏は脳性まひを持った状態で生まれ、法定盲人(legally blind)と認定される視覚障害や四肢まひにより、車いすの使用と常時介護を必要とする生活を送っていたとのことです。
ナデラCEOは、2017年にLinkedInに投稿した記事の中で、「ザインは生まれた時の体重がたった3ポンド(約1.3kg)で、子宮内窒息にも直面していた」との誕生秘話を語っています。
by Bhupinder Nayyar
身体に不自由がある家族を持つという経験は、ナデラCEOがアクセシビリティをMicrosoftの最優先事項とする方針につながっているとのこと。ナデラCEOは前述の記事で「特別なニーズを持つ息子の父親になったことは、私の人生の転機となり、今の私を形作っています。私は障害者の方々の歩みをより深く理解できるようになりましたし、新しいアイデアを他の人への共感につなげるという私の個人的な情熱と哲学を形成することにもなりました」と述べました。
ナデラCEOはまた、「音楽が趣味のザイン・ナデラ氏が自分で好きな音楽をかけられない」という問題を聞きつけた高校生3人が、車いすのセンサーと頭部での操作だけで選曲ができるWindowsアプリの開発をしてくれたというエピソードを明かしたこともあります。
Seattle Children'sのジェフ・スパーリングCEOは、ザイン・ナデラ氏の訃報に際して、「ザインの多彩な音楽の趣味や明るい太陽のような笑顔、そして家族や彼を愛する全ての人々にもたらした計り知れない喜びとして記憶に残るでしょう」とのメッセージをMicrosoftに送りました。
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