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ロシアのメディアが「勝利記事」をおもらししてしまい即削除


ロシア国内向けメディアのRIAノーボスチが、2022年2月26日8時に誤って勝報を掲載していたことが明らかになりました。RIAノーボスチは「ウクライナはロシアの手に戻った」「ロシア、ベラルーシ、ウクライナの3つの州が地政学的に単一の存在として行動している」「我々の目の前に新たな世界が生まれた」と記し、ロシアの勝利を祝いました。該当の記事はすぐに削除されましたが、全文がインターネットアーカイブに保存されています。

Ukraine invasion: Russian state media article deleted after suggesting Russia victory achieved | World News | Sky News
https://news.sky.com/story/ukraine-invasion-russian-state-media-article-deleted-after-suggesting-russia-victory-achieved-12553977

以下のページから、RIAノーボスチが掲載した記事を確認できます。

Наступление России и нового мира - РИА Новости, 26.02.2022
https://web.archive.org/web/20220226224717/https://ria.ru/20220226/rossiya-1775162336.html


該当の記事で、RIAノーボスチは「1991年の悲劇(ソ連崩壊・ロシア連邦建国)は克服された。ロシアは歴史的な充実感を取り戻しつつあり、大ロシア人、ベラルーシ人、そして小ロシア人が一同に集った。もし我々がこれを放棄し、一時的な分裂を何世紀にもわたって定着させていれば、我々は先祖の記憶を裏切るだけでなく、ロシアの崩壊を許したために我々の子孫によって呪われただろう。ウラジーミル・プーチンはウクライナの問題解決を将来の世代に任せないことを決定し、誇張抜きに、歴史的な責任を引き受けた」と記しています。

この記事がプロパガンダを意図して公開されたものなのかは定かではありませんが、ベラルーシのメディアであるNextaは「記事が8時ちょうどに公開されたことから、公開は事前に計画されていたものである。彼らはウクライナを2日間で占領することを計画していた」と考察しています。


今回の戦争は過去のものとは違い市民の生の声が多く集まっていることから、「TikTok戦争」などと評され、情報がソーシャルメディアによって広がりを見せている点が注目を集めています。しかし、今回のようなニュースや、メディアや個人による偽情報の拡散が相次いでいることから、政府機関や各ソーシャルメディアは情報の取り扱いに注意するよう呼びかけています。TwitterやFacebookなどはデマを発信するアカウントを削除することなどで対応していますが、ロシア当局はTwitterとFacebookへの国内からのアクセスをブロックすることで対応しました。また、ロシアは国内に偽の情報を流してウクライナへの反感を高める「偽旗作戦」を展開しているとも考えられています。

ウクライナ侵攻のロシアが使っている「偽旗作戦」とは? - GIGAZINE

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in Posted by log1p_kr

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