ネットサービス

ロシアの国営メディアがYouTube広告の使用を禁じられてウクライナ国内からの視聴も規制される


ロシア連邦政府が所有するテレビ局「ロシア・トゥデイ(RT)」のYouTubeチャンネルがGoogleによって規制を受け、収益化を停止されていることが伝えられました。Googleはこれに加え、アプリやウェブサイト上の広告も規制する方針です。

Google blocks RT, other Russian channels from earning ad dollars | Reuters
https://www.reuters.com/technology/youtube-blocks-rt-other-russian-channels-generating-revenue-2022-02-26/

YouTube suspends ads from Russian state media, limits RT access
https://www.mercurynews.com/2022/02/27/youtube-suspends-ads-from-russian-state-media-limits-rt-access/

YouTube開発チームはロシアを巡る情勢が「異常な状況」であると判断し、RTおよびその他のチャンネルがYouTube上で収益化するための多くの機能を一時停止していると発表。チャンネルの閉鎖措置は採られていないものの、広告を掲載できなくなっているほか、当該チャンネルがおすすめに登場する頻度が低くなるという対応が行われているとのこと。また、これらのチャンネルはウクライナ政府からの要請を受け、ウクライナ国内から閲覧できなくなっているとのことです。


RTを巡っては「戦争を正当化している」「有害な偽情報を広めている」として、欧州連合などが禁止措置を講じていました

YouTubeの広報担当者は「今後も新たな展開を監視し、さらなる措置を講じる可能性がある」と述べています。さらに、RTがGoogleのツールを介して検索結果やGmailなどのGoogleサービスに広告を掲載することを禁止することも計画されているとのこと。


これに加えた措置として、GoogleはRTのスマートフォン用アプリをウクライナ国内からダウンロードすることを禁じています。Googleの広報担当者はこのことを「ウクライナ政府の要請に応じたものである」と発表しています。

2022年2月26日時点でウクライナのデジタル変革大臣を務めるMykhailo Fedorov氏は、GoogleやApple、Netflixなどへロシアへの規制を行うよう要請したことを発表していました。


Googleに加え、FacebookもRTの広告を禁止したことを発表しています。

ロシアのウクライナ侵攻を受けFacebookがロシア政府関連メディアの収益化を停止 - GIGAZINE


ロシアの通信規制当局は2月27日、YouTubeチャンネルの規制を解除し、ウクライナからも閲覧可能にするよう要求する書簡を送信したと発表しました

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
ウクライナ侵攻に対する経済制裁をロシアは仮想通貨で軽減可能、デジタルルーブルやランサムウェア攻撃による略奪など - GIGAZINE

ウクライナ侵攻のロシアが使っている「偽旗作戦」とは? - GIGAZINE

Twitterがロシアのウクライナ侵攻の写真や動画を伝えるアカウントを次々と停止 - GIGAZINE

ロシアが国営放送の提供をNetflixに要求 - GIGAZINE

Apple・Googleなどに対してロシア政府が現地オフィス設立を要求 - GIGAZINE

ロシアのウクライナ侵攻でセキュリティ最強の暗号化メッセンジャーアプリ「Signal」の需要が急増 - GIGAZINE

ロシアのウクライナ侵攻はチップ不足を悪化させる可能性あり、チップ製造レーザーに不可欠な半導体グレードのネオンの90%以上を供給しているため - GIGAZINE

in ネットサービス, Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article Russian state media is banned from using….