人とのつながりを無理なく維持できるシンプルなシステムを構築する方法
知り合いを増やすことは少ない労力で大きなリターンを狙え、人生をより「運の良い」ものにできる数少ない方法の一つです。とはいえ、知り合いを知り合いのままキープするのはなかなか難しく、いつの間にか疎遠になってしまうことも。知り合いを維持しつつ新たに知り合いを増やしていくためのシステムについて、起業家のヤコブ・グリーンフェルドさんがブログにまとめています。
The simple system I’m using to stay in touch with hundreds of people – Jakob Greenfeld – Experiments in Entrepreneurship and Learning
https://jakobgreenfeld.com/stay-in-touch
ヤコブさんは、まず「Your Music and People」という本に書かれていた下記の方法を実践しようと考えたそうです。
1:今まで知り合った人をA~Dに分類する
分類 | 重要度 | 連絡頻度 |
---|---|---|
A | 非常に重要 | 3週間ごと |
B | 重要 | 2カ月ごと |
C | 普通 | 6カ月ごと |
D | 重要ではない | 1年に1回 |
2:頻度に従って連絡を取ってみる
ただし、利己的なメッセージを送るのではなく「近況を聞く」ことに注力すること。
しかし、この方法は一見シンプルに見えるものの、実践し続けることは難しかったとのこと。そこで、ヤコブさんはデータベースアプリのAirtableを使って「今日連絡を取るべきなのは誰なのか」を自動でリストアップする仕組みを構築することにしました。
まずヤコブさんが用意したのは連絡先をまとめたテーブルです。このテーブルは7つの列でできており、左から「名前」「連絡先情報」「メモ」「カテゴリ」「最終連絡日」「次回連絡日」「トリガーリマインダー」となっています。
最初の3つは単純なテキストカラムで、カテゴリはA~Dの分類です。最終連絡日に最後に連絡を取った日付を入力することで、カテゴリから自動で次回の連絡日が決まる仕組みとのこと。次回の連絡日になるとトリガーリマインダーに文字列が入力されるようになっています。
Airtableの自動化スクリプトを下図のように設定することで、毎朝6時にトリガーリマインダーがオンになっている人がリストアップされてメールで配信されます。また、ヤコブさんは既存の知り合いに加えて「新たに知り合いたい人」をリストアップしたテーブルを作成し、毎日その中からランダムに1人の名前が配信されるようにもしたとのこと。
ヤコブさんは毎朝、送られてくるメールに従ってメッセージを送信した後、Airtableの最終連絡日をその日の日付に更新するという作業に15分程度費やしているそうです。
メッセージを送信する際には「何を書くか」もまた大切になってきます。ヤコブさんは、相手のプロフィールやウェブサイトをチェックして近況を確認して考えや質問を述べることもあれば、最近何をしているのか聞いてみるだけのこともあると述べています。どんなメッセージを送るにしても、最も重要なのは、短く誠実で役立つ内容で、「連絡を取る」以外の目的が感じられないような、相手が受け取りたいメッセージにすることだそうです。
ヤコブさんがAirtableで設定した全てのスクリプトコードはヤコブさんのブログに記載されているので、自分でも同じシステムを作りたい場合は参考にしてみてください。
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