スマートロック「SwitchBotロック」使用レビュー、音声アシスタントとの連携やSwitchBotならではの「タグ」の使い勝手とは?

スマートロックの「SwitchBotロック」を「SwitchBotハブミニ」と組み合わせてインターネットに接続すると、出先から玄関のカギの操作や状態確認をしたり、Google HomeやAlexaといった音声アシスタントに一声かけるだけでドアを開けたりすることが可能になります。前回の記事で準備が整ったので、いよいよ実際に使ってさまざまな施錠・解錠方法を試してみました。
SwitchBotロック – SwitchBot(スイッチボット)
https://www.switchbot.jp/products/lock
SwitchBot(スイッチボット)ハブミニ|リモコンを一つにまとめるスマートリモコン
https://www.switchbot.jp/products/switchbot-hub-mini
今回の記事では、「SwitchBotロック」と「SwitchBotハブミニ」の使用していきます。デバイスの外観の確認や、セットアップの方法は、以下の記事から確認できます。
工事不要のフルワイヤレスで玄関をスマホ解錠可能にするスマートロック「SwitchBotロック」フォトレビュー - GIGAZINE

テープでペタッと貼るだけな「SwitchBotロック」を設置&スマホと自動でペアリングしてみた - GIGAZINE

・目次
◆1:SwitchBotロックをスマートフォンアプリで解錠
◆2:付属のSwitchBotタグを使うとスマホをかざすだけで解錠可能
◆3:Apple Watchでさっと解錠
◆4:「玄関を開けて」の一声でハンズフリーに解錠
◆5:その他の便利機能
◆6:まとめ
◆1:SwitchBotロックをスマートフォンアプリで解錠
まずは、いろいろな方法でSwitchBotロック解除してみます。以下のムービーを再生すると、まずスマートフォンアプリを使った方法で解錠している様子を見ることができます。
スマートロック「SwitchBotロック」をスマホアプリで解錠してみた - YouTube

操作は簡単で、カギを開ける場合はSwitchBotアプリの「施錠済み」のボタンを押すだけ。

カギが開くと「解錠済み」になるので、もう一度タップすると施錠します。

◆2:付属のSwitchBotタグを使うとスマホをかざすだけで解錠可能
SwitchBotタグとスマートフォンのNFC機能を組み合わせることで、アプリを操作しなくても解錠したり施錠したりすることが可能です。設定するには、まず赤枠のボタンを押します。

もう一度赤枠のボタンをタップします。

「NFC」をタップ。

SwitchBotタグには施錠も解錠も登録できます。今回は、「解錠する」を選択。

「OK」をタップして、スマートフォンのNFC読み取り位置にSwitchBotタグをかざします。

以下の画面になれば書き込み完了です。

というわけで、実際に解錠を登録したSwitchBotタグでSwitchBotロックを操作しているのが以下のムービーです。
「SwitchBotタグ」でスマホをかざして解錠 - YouTube

まずは、SwitchBotロックのそばにSwitchBotタグを取り付けてみました。

そこに画面をつけた状態のスマートフォンをかざします。

次に、画面に通知が出るのでこれをタップします。

すると、アプリが起動して自動的に解錠されます。

そのため、例えば玄関のドアにタグをつけておいて……

帰宅時にスマートフォンをかざしてロック解除、といった使い方できます。この機能のポイントは、SwitchBotタグ自体がSwitchBotロックを操作しているのではなく、あくまでSwitchBotタグを読み込むことで起動したアプリがロックを解除しているという点です。このため、あらかじめスマートフォンの画面ロックを解除しておかなければならないといった一手間はあるものの、他の人が勝手にスマートフォンをかざしてカギを開けたりはできなくなっています。

◆3:Apple Watchでさっと解錠
SwitchBotアプリはApple Watchにも対応しているので、前回の記事でスマートフォンにインストールした際と同じ要領でApple Watchにインストールすると、スマートフォンをポケットから取り出すことなく解錠できます。

というわけで、実際にやってみたのが以下。操作の要領は上記のスマートフォンアプリと同様です。
Apple Watchで「SwitchBotロック」を解錠してみた - YouTube

◆4:「玄関を開けて」の一声でハンズフリーに解錠
SwitchBotロックは、SwitchBotハブミニと併用してスマートホームに接続することで、音声を使って操作することもできます。今回は、Amazon Echoに搭載されているAlexaで解錠と施錠をしていきます。Alexa Echoの使い方やセットアップ方法は、以下の記事を参照してください。
人工知能Alexa搭載のスマートスピーカー「Amazon Echo」開封の儀&実際に使ってみた - GIGAZINE

Amazon Echoの準備ができたら、アプリに追加していきます。まず、赤枠のボタンをタップします。

もう一度、赤枠のボタンをタップします。

「クラウドサービス」を選択します。

「Amazon Alexa」を選択します。

「接続する」をタップします。

Alexaアプリが起動するので、「リンクする」をタップ。

さらに、Alexaアプリ側でも設定をするので、戻ります。

「その他」から「デバイスを追加」を選びます。

「ロック」をタップします。

「その他」をタップ。

「デバイスを検出」をタップします。

「デバイスをセットアップ」をタップ。

設置場所を選んで「グループに追加」をタップ。

「次へ」をタップします。

「完了」をタップ。

赤枠で囲われた右上のボタンをタップします。

「アプリでロック解除」と「音声でロック解除」の2つを有効にします。

「音声でロック解除」をタップすると確認コードの入力を求められるので、2回同じコードを入力します。

というわけで、実際にAlexaに声をかけてロックを解除してみました。その様子は、以下のムービーから見ることができます。
Amazon Alexaで「SwitchBotロック」を解錠してみた - YouTube

音声アシスタントからSwitchBotロックを操作すると、スマートスピーカーやスマートフォンに声をかけるだけでロックを解除できるので、例えば「料理中に家族が帰ってきたので玄関を開けたい」という場合に重宝します。

◆5:その他の便利機能
スマートフォンを持って外出した時など、SwitchBotロックとスマートフォンがBluetoothの接続範囲外に出ると通常は操作ができなくなりますが、SwitchBotハブミニと併用するとインターネット経由でSwitchBotロックの操作ができます。実際に解錠の操作をしてみると……

以下のように表示されます。出先で不用意に玄関のロックを解除するのはセキュリティ上好ましくありませんが、例えば「家族からカギを落として家に入れなくなったと連絡が来た」といった緊急時などには便利です。

SwitchBotロックの操作画面から「履歴」をタップすると、施錠と解錠の記録を見ることができます。

実際に見てみるとこんな感じ。

続いて、細かい設定項目をチェックしてきます。

「通知設定」からは、どんな場合にスマートフォンに通知を表示するかを設定可能です。

「通知を許可」で通知を表示するかどうかを設定可能なほか、通知する項目は「手動施錠/解錠」「利用者が施錠/解錠」「自動施錠」「ドアが閉まっていません(ドアが開いている場合)」「ドアが施錠されていません(ドアにカギがかかっていない場合)」から選べます。

実際の通知はこんな感じです。

「アラート」からは、ドアの開閉や施錠の状況に応じて警告音を出すかどうかが設定できます。

警告音を出す時間は最短3秒から最長60分まで1秒刻みで設定できるので、1分ほどに設定しておけば「宅配の荷物を受け取る数十秒の間にも音が鳴って困る」ということはありません。

実際にアラームを聞いてみたムービーが以下。音が鳴るのは5秒ほどで音量も大きくありませんでした。特に音量を設定する項目もないので、玄関と普段いる部屋が離れているような場合は警告が出るまでの時間を短くして、早めに気がつくようにした方がよさそうです。
「SwitchBotロック」のアラーム音をチェック - YouTube

自動施錠からはオートロックの設定ができます。

上の「自動施錠」はドアを閉めてからオートロックするまでの時間です。少し長めに設定しておくと、ゴミ出しのようなちょっとした外出の時にもいちいちカギを開け閉めせずに済みます。また、電池の残量が少なくなると自動で無効になるため、外出中に電池が切れて閉め出される心配はありません。

「解錠後自動設定」はドアを開けたかどうかにかかわらず解錠中の場合は自動で施錠します。前述の出先での開閉操作などをすると、実際に玄関が施錠されているのか確かめられないので、この設定をオンにすると「カギを閉めたはずが開いていた」という事態が防げます。

◆6:まとめ
SwitchBotロックは、簡単に設置するだけでキーレスな外出を実現可能なスマートロックです。直近でレビューした「Qrio Pad」は、スマートホームと接続する「Qrio Hub」との連携機能をレビューしていないので単純な比較はできませんが、工夫次第でスマートフォンでの施錠と解錠を劇的に便利できる「SwitchBotタグ」の存在や、オートロックの挙動を秒単位で設定できる点などが異なっており、総合的に見ると実用性はこちらの方が高い印象です。
SwitchBotロックには玄関に近づいただけで自動的に解錠する機能がありませんが、例えばQrio Padの「ハンズフリー解錠機能」は精度にやや不安がある機能だったため、こういった機能は元から使っていないという人の場合はマイナス点にはならなさそうです。
一方、公式サイトのサポート情報は情報豊富とは言いがたいため、特に音声アシスタントとの連携はインターネットで調べながらの手探り状態でした。そのため、多彩な機能を使いこなそうと思うと少し慣れが必要になるデバイスだと感じました。
「SwitchBotロック」は記事作成時点では公式ストアでは在庫切れになっていますが、「SwitchBotハブミニ」は1個税込3980円で購入可能です。また。Amazon.co.jpでは両方とも注文が可能で、記事作成時点での価格は「SwitchBotロック」が税込8980円、「SwitchBotハブミニ」が税込3580円でした。
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