「LOST ARK」がSteam史上第2位の同時接続者数を記録、Amazonの快進撃が続く
韓国のSmilegateが開発し、ヨーロッパとアメリカでの運営をAmazon Gamesが担当するMMORPG「LOST ARK」がSteamでの登場からわずか24時間で「Steam史上第2位の同時接続者数」を記録しました。およそ1年前には度重なる開発中止から「失敗」とまで評されたAmazonのゲーム部門でしたが、自社製MMO「New World」以降は躍進を続けています。
Lost Ark becomes the second most played game in Steam history after just 24 hours - The Verge
https://www.theverge.com/2022/2/12/22930757/lost-ark-steam-most-played-game-launch
「LOST ARK」は最新のグラフィックと王道を意識したファンタジー世界観が特徴の基本プレイ無料のMMORPG。韓国では2019年12月に、日本では2020年9月にサービスを開始する一方、ヨーロッパとアメリカではサービスを提供しないという状況が長らく続いていましたが、Amazon Gamesと手を組むことによって2022年2月11日にヨーロッパ・アメリカでの正式サービス開始を迎えることとなりました。
そして迎えた正式サービス当日、SteamにおけるLOST ARKの同時接続者数が「Counter-Strike Global Offensive(CS:GO)」「Dota2」の最高記録を抜き去り、Steam史上第2位となりました。Steamの各種統計情報を集計するサードパーティサイトSteamDBのランキングが以下。
2022年2月11日におけるLOST ARKの同時接続者数記録は132万人と、「PUBG: BATTLEGROUNDS」が2018年1月に達成した「326万人」という記録には大きく水をあけられている状況ですが、Valveの人気タイトル「CS:GO」の131万人、「Dota2」の130万人をわずか1日で上回ったという事実はAmazonの躍進と評価されています。
Amazonはゲーム事業に参入して以降、複数のタイトルを開発していると発表してきましたが、古代ローマを舞台にしたMOBA「Breakaway」は2018年に開発が中止され、2019年にはゲーム開発者をひっそり大量解雇。2020年5月にリリースを迎えた基本無料のマルチプレイヤー型TPS「Crucible」はわずか5カ月でサービスを終了するなど、ゲーム部門自体が存続を危ぶまれている状況でした。
開発中止が続くAmazonのゲーム開発部門「Amazon Game Studios」はなぜ失敗したのか? - GIGAZINE
しかし、2021年9月にリリースを迎えたMMORPG「New World」はSteamの同時接続者数ランキングで6位につけており、今回のLOST ARKの成功と合わせてAmazon Gamesはヒット作を2本連続でリリースしていることになります。
なお、New Worldは前述のように同時接続者数ランキングでSteam史上6位という記録を達成したものの、2022年2月14日時点の同時接続者数は4万8000人と、ユーザー離れに苦しんでいます。
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