メモ

非常事態宣言中のカザフスタン全土で通信遮断、事態沈静化にロシア主導の軍派遣も


中央アジアのカザフスタンで、エネルギー価格値上げに対するデモが国内全土に広がり非常事態宣言が発令される中、インターネットにつながらないという通信遮断も国内全域で発生していることが報告されています。

Internet disrupted in Kazakhstan amid energy price protests - NetBlocks
https://netblocks.org/reports/internet-disrupted-in-kazakhstan-amid-energy-price-protests-oy9YQgy3


Internet shut down in Kazakhstan amid unrest
https://blog.cloudflare.com/internet-shut-down-in-kazakhstan-amid-unrest/

カザフスタンは石油や天然ガスの産出国として知られますが、液化天然ガスの価格統制が生産者に影響を与えているとして、カザフスタン政府は2022年1月から統制を廃止。その結果、ガス価格は2倍に高騰し、カスピ海に近い町・ジャナオゼンで抗議活動が勃発。やがて、抗議は国全体に広がりました。

トカエフ大統領が全土に緊急事態宣言を出す中で、カザフスタンでは通信が遮断された状態にあることがわかっています。最初の通信遮断は1月4日に発生、主にモバイルサービスと一部の固定回線に影響が出ました。


ネットは1月5日昼過ぎに一度回復したものの、6日未明に再びダウン。今度はカザフスタン国内全土のインターネットサービスに影響が出ています。


Cloudflareによると、カザフスタン国内のサービス事業者であるTele2やKcellのトラフィックは1月4日16時以降に大幅に減少していて、このときはゼロにはならなかったため、完全遮断ではなく厳しく通信を絞っただけだったと考えられますが、1月6日は完全に「通信遮断」状態にあるとのこと。


Cloudflare Radarでもその様子が確認できます。

Kazakhstan Data | Cloudflare Radar
https://radar.cloudflare.com/kz


トカエフ大統領は混乱収拾のため、政府の権限でガス価格を2021年水準の1リットル50テンゲ(約13円)に抑えるとツイート。


また、トカエフ大統領からの助けを求める声に応じて、ロシアが主導する集団安全保障条約機構(CSTO)から平和維持軍が派遣されることが決定しています。

Russia-led bloc approves peacekeeping deployment in Kazakhstan — RT Russia & Former Soviet Union
https://www.rt.com/russia/545260-csto-military-peacekeeping-kazakhstan-riots/

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in メモ, Posted by logc_nt

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